【GDO EYE】石川遼VSキム・キョンテ、8度目の対決へ!
国内男子ツアー「~全英への道~ミズノオープン」の最終日は、通算10アンダーの首位で並んだキム・キョンテ(韓国)とベ・サンムン(韓国)の2人と、通算8アンダー3位タイに浮上した石川遼の3人が最終組でラウンドすることになった。
石川とキョンテが同組でラウンドするのは、これが8回目。初対戦は2009年の「ANAオープン」第3ラウンドで、その日はキョンテが3アンダーをマークしたのに対し、石川は2オーバーのラウンドだった。
そして、昨年は6度の対戦があり、「セガサミーカップ」と「ANAオープン」では予選ラウンドが同組となり、ANAの第1ラウンドで石川が2アンダーをマークし、キョンテが1オーバーのラウンドとなった。実は、石川がキョンテよりも良いスコアを出したのは、その1回だけ。その後「日本オープン」の最終日にはキョンテが7アンダーをマークして通算13アンダーで優勝を果たしたのに対し、石川はスコアを2つ落して通算3アンダーの8位タイに終わった。
さらにシーズン最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は初日を賞金ランキング順に組み合わせが組まれ、その時点でランキング1位のキョンテと、2位の石川が同組でラウンドした。そして、そのラウンドで過去最大の10打差がつき、キョンテの4アンダーに対し、石川は6オーバーとなるなど、これまで石川はキョンテとの対決で1勝6敗と分が悪い。
ところが、今大会3日目を終えた両者の反応は過去の記録にはとらわれないものだった。キョンテとの対戦に対し石川は「日本で一番の選手だし、彼のプレーを見ていると、自分の隙が見えてしまった。でも、今の自分ならそんなことはないので、一緒にラウンドするのが楽しみ」と話す。
一方のキョンテは「2週連続予選落ちをすると誰でも自信を失う。でも遼は、そのままメジャーに出て、最終日にスコアを伸ばしたのは凄く自信になると思う」と、全米オープンからこの日までの石川のゴルフを高評価する。石川の自信が空回りをせずにゴルフに出せるか、それとも、キョンテのリップサービスで石川を持ち上げながらも、最終日は鉄壁なゴルフを見せるか、ファンなら見逃せない戦いが待っている。【岡山県笠岡市/本橋英治】