【GDOEYE】単独2位のキム・ヒョンテ「キョンテじゃなくて・・・」
茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで行われている「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」2日目。1オーバーの11位タイからスタートした韓国のH.T.キムが、「66」をマークして通算4アンダーとし、トップの小林正則に1打差の2位につけた。
出だしの1番から2連続バーディを決め、序盤で波に乗ったキムは、5番からも連続バーディ。難度の高い最終ホール、466ヤードの18番では右サイドから残り172ヤードの第2打を、5番アイアンのフェードボールでグリーンに乗せ、6メートルを沈めてバーディフィニッシュ。7バーディ、2ボギーの「66」はこの日のベストスコア。「今週は5、6ヤードのパットが良く入っています」と表情を緩ませた。
国内メジャー第2戦の舞台、宍戸ヒルズカントリークラブは、なんといってもタフ。両サイドのラフは深い上に、初日の雨で2日目も元気いっぱいだった。「ラフに入ったら、もうボギーと思っている。パーが獲れたらラッキーと考えてやっています」とキム。「でも僕はこのスタイルのコースの方が好きですね。こういうコースは韓国の選手は得意だと思う。韓国のコースは、日本より狭くて、ハザードも多いんです。子供のころから慣れていますよ」。事実、第2ラウンド終了時点で、5位タイまでの7人中3人が韓国出身の選手となっている。
しかしこちらのH.T.キム選手、日本語で“正しく”読むとキム・ヒョンテ。どうしても、あの選手と聞き間違えそう。で、上機嫌な様子に乗じて、失礼を承知で聞いてみた。「キョンテと間違われることありませんか?」。
すると、怒られるかな・・・と覚悟しながらも「あります。あります。最近・・・」と苦笑いで答えてくれた。2003年の日本ツアー参戦以降、選手登録の名前は「H.T.キム」だが、本名はキム・ヒョンテ(Hyung-Tae KIM)。昨年度賞金王のキム・キョンテ(Kyung-Tae KIM)とはカタカナ、ローマ字で一文字しか違わない。
コースでのギャラリーの声援もさることながら、困るのは日常生活。「ホテルやレンタカーを電話で予約するときなんか、よくあります。実際にカウンターで『あれ?』みたいな・・・。韓国では大丈夫、聞き間違いしないんですけどね。でも、日本では・・・。キョンテもそうだし、(キム)ヒョンソン(金亨成)とも間違われますよ」
ちなみに今週、キョンテは欠場。2週間後の「全米オープン」に備え、休養を取っている。日本ツアー初優勝を、メジャーで勝ち取れば、聞き間違いも減ってくるかも・・・。(編集部・桂川洋一)