【GDO EYE】師匠も深刻、スイングに悩む藤田の症状
2010/11/11 20:02
「三井住友VISA太平洋マスターズ」開幕前日、藤田寛之の表情はいつになく暗かった。「ショットの調子は、非常に良くないですね。何とか、アプローチとパターでしのいでいきたい」。日ごろから自らに厳しい言葉を投げかけている藤田だが、今回はかなり深刻だったようだ。
今週は師匠の芹澤信雄も出場しており、「これから練習場で教えを乞うてきます」と話していた藤田。その芹澤が昨日、報道陣にこう口にした。「今回、彼は重症ですよ。1個、ネジが外れているみたい。本当に酷いですよ」。
だが、迎えた初日。藤田は4バーディ、1ボギーの「69」と好発進。「今日は、ちょっと良いイメージに戻りつつあった」と、久々に手ごたえを口にする。昨日は芹澤に、「これだけやっておけばいい、という事を教えてください」と、苦しさが滲み出ている言葉でアドバイスを乞うたと。“チーム芹澤”には昔から伝わる練習法があるらしく、基本に立ち戻り反復を心がけたという。芹澤曰く、「イメージが無くなったらプロはおしまい」。師匠の指導により、その失いかけていたイメージも徐々に戻りつつある。
今週は、芹澤が主催者推薦により出場。すっかり自信を失いかけていた藤田にとって、開幕前に直接指導を受けられたことは大きな幸運だった。今週こそ、4日間を終えた藤田からボヤキ以外の言葉が聞けることに期待! (編集部:塚田達也)