2010年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント

2位の藤田、愛息に勝利を誓う

2010/10/22 18:57
ショットは不調ながらも、アプローチとパットでスコアを伸ばした藤田寛之

「ブリヂストンオープン」2日目を終えて、首位に1打差の通算9アンダー、2位タイに浮上した藤田寛之。「ショットが本当にダメなんですよ。アプローチとパットでスコアを作っています」と、相変わらずのボヤキ節ながらも、勝利への意気込みを口にした。

その言葉が向けられたのは、長男の大稀くん(7歳)。「今年になって(コース内の)ロープ際で“頑張って!”と言っているし、優勝の意味も分かってきている。それだけに、子供の前で優勝したいという気持ちはあります」。藤田にとって、愛息の存在がモチベーションを高める大きな要素となっている。

加えて最近は、賞金王争いの渦中にいる立場。周囲では、賞金王や「マスターズ」出場への期待が高まっているという。「自分自身にはあまり期待していないんだけど、この位置にいると、皆さんの期待を背負わないといけないんだろうな、と思ってきた。期待に答えるべくプレーするのが、プロだと思う」。

また、今週を終えて同ランク2位以上をキープできれば、来月に中国で開催される世界ゴルフ選手権「WGC HSBCチャンピオンズ」(11月4~7日)への出場が確定する。「行ければ嬉しいですね。今週、良い結果を残せば自然とついてくると思う」と意欲的。自分の挑戦意欲を満たすため、そして愛息のため。勝利に飢えている藤田に、高い期待が寄せられる。

2010年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント