2010年 キヤノンオープン

【GDO EYE】尾崎が抱く、優勝への強い熱意

2010/10/07 19:43
ホールアウト後に殿堂入りを祝し、記念写真パネルが贈呈された

昨日6日(水)に行われた、尾崎将司の世界ゴルフ殿堂入りの公式会見。一夜が明けた「キヤノンオープン」初日、スタートホールに現れた尾崎に対し、待ち受けていたギャラリーから盛大な拍手が鳴り響いた。

プレー中も、あちこちから祝福の言葉が飛ぶ。「恥ずかしくなるくらい拍手をもらって、照れちゃうよ」と苦笑しながらも、「ファンの人に喜んでもらうことは嬉しいこと」と感謝の気持ちを示す。その上で、「でも、優勝した時の拍手が一番最高だけどね」と一言。2002年から遠ざかっている勝利への渇望が、この言葉を口に出させたのか。

昨日の会見でも、今なお衰えない優勝への熱意を語っていた尾崎。この日ラウンドを共にした片山晋呉は、「久々に(同組で)回ったけど、気持ちが入った球を打っているように見えましたね。見ていて嬉しかったです」と印象を口にする。昨日、「目標は優勝の2文字しかない」と宣言したことで、優勝への熱意がこれまで以上に高まったのかもしれない。

「まだまだ飛ばし屋の中に入るし、アプローチやパットもすごい。ジャンボさんは優勝争いが絶対にできると、いつも思っています」とは石川遼の言葉。この日は2オーバーの61位タイと出遅れてしまったが、あの情熱を見た今となっては、石川と同じ考えを持つ人も少なくないのではないか。(編集部:塚田達也)

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