2010年 関西オープンゴルフ選手権競技

【GDO EYE】野仲、「短かった」39歳での初勝利

2010/08/22 17:46
練習仲間である鈴木亨から、祝福を受ける野仲茂

「関西オープン」を制したのは、39歳の野仲茂。プロ入り後19年目でようやく手にした初勝利にも、「短かったです」と意外な言葉が返ってきた。「ゴルフ人生で優勝できるとは思っていなかったので・・・」というのがその理由。「勝つべく人は、技術的にも精神的にも追い込んで練習をしている。甘えになってしまうけど、僕はそこまでハードにはやっていなかった」。

プロゴルファーにも、「半分、遊びのつもりでなった感じだった」と回顧する。母親が勤めていた練習場でアルバイトをしていた17歳のころ、スカウトされてそのまま研修生へ。「手を挙げればプロテストを受けられて、試合にも出られると思っていた」という軽い気持ちのまま、厳しい世界へ踏み入った。プロテストには92年に合格。だが、以降98年まで賞金を稼げない苦しい日々が続いた。

その時期を支えたのは、3歳年上の妻・陽子さんだ。「調子が良い時も悪い時も余計なことを言わないし、自由にゴルフをさせてもらっている」と野仲。レギュラーツアーの出場権がない時、下部ツアーへ出場する際も陽子さんの貯金をくずしていたという。優勝インタビューでも、家族の話題になると急に声を詰まらせ、感謝の涙を流していた。

昨夜は練習仲間である鈴木亨と食事をともにし、「チャンスだよ」とハッパをかけられた。「一緒に練習をやってもらっているし、何かの形で恩返ししたかった」。家族に、仲間に捧げるツアー初勝利。存在感を見せている昨今のベテラン勢の話題に、また1つ新たなストーリーが加わった。(編集部:塚田達也)

2010年 関西オープンゴルフ選手権競技