【GDO EYE】ディフェンディングチャンピオンの憂うつ
2010/04/14 20:12
今週15日(木)に開幕する「東建ホームメイトカップ」初日の見所は、やはり石川遼、池田勇太、小田孔明という、昨シーズンの賞金ランクトップ3が回る注目組だろう。初日、2日目と、多くのカメラマンやギャラリーが後に続くことが予想される。
「すごい組で回れて光栄」と目を輝かす石川に対し、ディフェンディングチャンピオンでもある小田の心中は穏やかではない。組合せが発表になった昨日も、「一瞬、憂うつになりました」と苦笑。「マスターズ」帰り直後ということもあり、一層の注目を集める2人との直接対決とあれば、一瞬の戸惑いを見せる心中も察せられる、というものだ。
重ねて、「ここに来るまでは万全のつもりだったけど、ツアーのグリーンだな、と急に感じた」と、久々に体験するツアーのコースセッティングに戸惑いを見せる。「遼と勇太はマスターズのグリーンを経験しているから速いと思わないかもしれないけど、僕たちは速く感じてしまいますね」。その石川ですら、「まだ開幕戦だけど、今シーズンで1、2を争うくらい速いグリーンになると思う」と警戒を示すのだから、小田が弱音を吐くのもうなずける。
とは言え、小田も「(1月の)ロイヤルトロフィもあったし、グアムやハワイで合宿をして良い感じには来ている」と、オフの充実度は負けてはいない。さて、一夜明けての開幕初日。ネガティブな考えを払拭させ、ディフェンディングチャンピオンとして堂々たるプレーを見せて欲しいところだ。(編集部:塚田達也)