「何が起きたか分からない」 チャン・キムがツアー記録を3打更新

◇国内男子◇カシオワールドオープン 最終日（27日）◇Kochi黒潮CC（高知）◇7335yd（パー72）

最終日はほぼチャン・キム（米国）のひとり旅だった。通算22アンダー首位からスタートすると、前半を終えた時点で2位とは4打差。16番で8個目のバーディを獲ったころで通算30アンダーの大台に乗った。

「ここでプレッシャーが無くなった」と勝利を確信し、18番まで3連続。通算32アンダー「256」で、大会記録だけでなく、国内男子ツアーの72ホール最多アンダーパー、72ホール最少ストロークの新記録を打ち立てた。

4日間で2イーグル30バーディ、2ボギー。怒涛のバーディラッシュに自分でも「何が起こったかわからない」と驚くしかない。3日目を終えたあと、ツアーの72ホール最多アンダーパーは通算28アンダー（2014年I.H.ホ／トーシントーナメント）だと知った。「それで、きょうは30アンダーを目標にした。開幕前はこのスコアを想像できなかったが、本当に驚いている」と振り返った。

これで昨年「ダンロップフェニックス」に続くツアー通算8勝目。次週「ゴルフ日本シリーズJTカップ」にも出場を予定する。

今年の11月初旬には米下部コーンフェリーツアーの最終予選会を2位で通過して出場権を獲得しており、年明けは1月のバハマから23年をスタートする。

その後、国内男子ツアーの開幕戦のために帰国する予定を組んでいる。「まずはコーンフェリーで優勝して、PGAツアー出場資格を獲得したい」と目標を掲げた。（高知県芸西村／谷口愛純）

＜チャン・キム 本大会での記録＞
・トーナメントコースレコード18ホール最少ストローク「62」（10アンダー）
「63」／21年FR宮里優作、02年2R高山忠洋、01年3R室田淳、90年FRデビッド・イシイ

・72ホール最多アンダーパー ／通算32アンダー
通算28アンダー／14年「トーシントーナメント」I.H.ホ

・72ホール最少ストローク／「256」
「259」／21年「ゴルフパートナーPRO-AM」S.ノリス、S.ビンセント、大槻智春