2022年 パナソニックオープン

宮本勝昌は新星続出に感慨「遼が勝った時はもう2度と出ないと思ったけど…」

2022/09/24 20:15
50歳の宮本勝昌はトップの座を堅守して最終日を迎える

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 3日目(24日)◇小野東洋GC(兵庫)◇7113yd(パー72)

単独首位から出たツアー12勝の宮本勝昌は、ホールアウトするなりこの日のベストスコア「61」をマークした29歳年下の蝉川泰果(東北福祉大4年)を称賛。「すごいね、蝉川くん。山下美夢有ちゃんに負けてないよね」と話した。6バーディ、1ボギーの「67」で回ってトップをキープしたことよりも、通算16アンダーで並んだ蝉川と最終日最終組でプレーできることに興奮気味だった。

「(石川)遼が勝った時はもう2度と出ないとかと思ったけど…」。2007年「マンシングウェアKSBカップ」で当時高校1年生だった石川遼倉本昌弘以来のアマチュア優勝を果たし、松山英樹(2011年)、金谷拓実(2019年)、中島啓太(2021年)が続いて、ツアー史に名を刻んできた。

史上6人目の記録に挑む蝉川はすでに下部ABEMAツアーでアマチュア優勝を遂げている。下部ツアーでは今年に入って蝉川のほかに高宮千聖山下勝将と3人のアマチュア優勝者が誕生している。宮本は若手の飛躍に「立て続けに来たね、すごいね」と称えるばかりだ。

3パットのボギーはあったものの、3日目のパット数は「26」だった

「こんなハイペースな戦い、ついていくの大変じゃないですか。泰果くんみたいに 10、11アンダーを明日もきっと誰か出してくる」。バーディ合戦を予想しつつ、「3日間のシニアツアーならぶっちぎりの優勝(笑)。あした天気いい? (最終日が中止となり、22年ぶりに下部ツアーで優勝した)小林(正則)みたいなラッキーな優勝なのない?」とおどけた。

最終日への意気込みは「もう全くないですよ。泰果くんのプレーを見るのと、目の前の1ホール、1ホールを消化していくだけ」。2019年以来3年ぶりのツアー13勝目がかかる50歳に、周囲からの期待がないはずはない。(兵庫県小野市/石井操)

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