クラウドファンディングで賞金増額目指す 3月開催の「北九州オープン」
北九州市のアマチュアゴルファーらが中心となり2004年に始めた男子ゴルフの地方ツアー「北九州オープン」は今年、18回目の開催を迎える。初めての試みとして、賞金総額の上乗せを目指してクラウドファンディング(CF)を実施している。
大会は3月19日(土)からの2日間、小倉カンツリー倶楽部(同市小倉南区)で開かれる。宮里優作、藤田寛之、時松隆光ら九州・沖縄出身の選手らに加え、若手の片岡尚之、久常涼ら計25人のプロが出場。予選会を勝ち抜いたアマチュアらを交えて競技を行う。
当初500万円だった賞金総額は第10回大会から1000万円(優勝賞金200万円)になった。大会事務局長の片山正之さんはCFを活用して賞金増を図る狙いについて「メーンスポンサーがいる大会ではなく、市内の企業約300社から3万円~50万円の協賛金を得て運営できるようになったが、さらに支援の輪を広げたいと考えた」と説明する。
さらに大会の持続可能性(サステナビリティ)も考えたという。「プロと話していると、男子ツアーではメーンスポンサーが撤退すると試合の継続が問題になるのが課題。地名を冠にして開催地にスポットを当て、地域を活性化するのがこの大会の目的でもある。幅広くゴルフ好きな人に支援してもらうことでトーナメントを開催できることを示したい」
CFは3月10日午後11時まで受け付け、支援金は5000円以上となっている。返礼は金額によって異なり、例えば10万円だと開幕前日の18日(金)に参加プロと一緒にラウンドできる。
300万円を最低目標としており、達成額に応じて賞金総額は変動する。「本当は会場でもっと選手と絡める企画を考えていたが、オミクロン株の流行が重なって難しくなった」(片山さん)こともあり、思うようには進んでいないという。詳細は「北九州オープン」の公式サイトまで。