松山英樹が東北唯一の男子ツアーにメッセージ「米国からも良いニュースを」
◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 事前(23日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)
大会を主催するダンロップ(住友ゴム工業)と契約を結ぶ松山英樹が米国からビデオメッセージを寄せた。大会は例年、地元福島の食の安全のPRなどを目的とした前夜祭「ふくしま交流の夕べ」を実施。今年は感染対策のため選手会長で2016年大会覇者の時松隆光、福島出身の内藤寛太郎のトークセッションを中心にオンラインで開催した。
VTR出演となった松山は「全英オープン」翌週という超ハードスケジュールで出場した15年大会を回想。「たくさんの方々から応援してもらった記憶がありますし、本当に良い思い出の大会」と振り返った。
東北福祉大在学中の2011年に発生した東日本大震災から10年を迎えた今年、「マスターズ」制覇の偉業を達成した。「10年という時間が長かったのか、短かったのか、皆さまも分からないと思いますし、僕自身も分からないと思っています。まだまだ復興という意味ではできていない部分もあると思うので、少しでも僕も力になれるように頑張りたいと思っています」
改めて復興への率直な胸中を口にした上で、「好きなコースですし、東北で唯一の試合でもありますし、また参加したい気持ちがすごく強いです。出場するときには、またたくさんの方々に来てもらいたいと思っていますし、米国からも良いニュースが届けられるように頑張っていきたいと思っています」と東北地方唯一の国内男子レギュラーツアートーナメントへの思いを語った。
前回19年大会優勝のホストプロ・星野陸也も前週「全米オープン」に出場して欠場。こちらも「前回優勝してから成長した姿をお見せしたかったのですが、今回は参加することができず、とても残念です。これからも福島の皆さんとともに頑張っていきたいと思います。時松さん、内藤さん、一緒に福島を盛り上げていきましょう!」とメッセージを寄せた。(福島県西郷村/亀山泰宏)