宍戸2度目のノーボギー 石川遼は14本を見極め「全米オープン」へ
◇国内メジャー◇日本ツアー選手権 森ビル杯 Shishido Hills 最終日(6日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7387yd(パー71)
石川遼は「全米オープン」(17日~/カリフォルニア州トーリーパインズGC)前の最後となる18ホールをボギーなしの4バーディ「67」でプレー。通算イーブンパー20位に満足とはいかないが、当地では8回目の出場で2019年の第3ラウンド以来2度目のノーボギーラウンドには及第点をつけた。
「ひとつのバロメーターにはなります」というコメントの裏にあるのは、苦手コースで得た自信が夏場の2試合連続優勝の原動力になった2年前の記憶。「あのとき(2019年)もいいゴルフができて、その後の優勝につながった」と言った。
今大会バッグに入れた2Iと7Wのフィードバックは、今週以上に深いラフとの闘いになる海外メジャーにもつながっていく。3日目からは2Iを以前使っていたキャロウェイ マーベリック プロ アイアンのプロトタイプに戻し、ロフト21度の7W(キャロウェイ エピック SPEED フェアウェイウッド)も「ラフに入ったときにどういう飛び方をするか、7番ウッドの感じもだいぶわかってきた」と一定の見極めを済ませた。
「2番アイアンが必要になるとしたら、7番ウッドを入れていこうかなと。もし2番アイアンが必要なければ、そこ(7番ウッド)を5番ウッドにして、下は4番アイアンからのままでいい」。2Iと5W、7Wと4Iがほぼ同じ飛距離のイメージ。キャディとしてバッグも担ぐ田中剛コーチとともに渡米し、現地での最終チェックを踏まえて14本の組み合わせを決めるもようだ。
トーリーパインズGCの原風景は2007年に出場した「世界ジュニア」。翌年同コースで開催された「全米オープン」をテレビ観戦。その後はPGAツアー「ファーマーズインシュランスオープン」でプレーを重ねてきた。「セッティングでだいぶ変わる。非常に厳しく、難しくはなると思う。全ホールばっちり覚えているので、記憶がある分、行くときのワクワク感はあります」。タフな戦いを覚悟して海を渡る。(茨城県笠間市/亀山泰宏)