2021年 関西オープン

松山英樹から「早く50位以内」の指示 金谷拓実「立ち止まりたくない」

2021/04/21 17:08
全集中で2週連続優勝を目指す金谷拓実

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 事前情報(21日)◇有馬ロイヤルゴルフクラブ ロイヤルコース(兵庫県)◇7103yd(パー71)

前週の「東建ホームメイトカップ」優勝を受け、金谷拓実の世界ランクは118位から76位に浮上して日本勢2番手となり、オリンピックランキングでも60人の出場圏内に入ってきた。「トップ100に入って1つの関門はクリアできたと思う。トップ50に入ると、メジャーもそうだけどPGAツアーの試合でも出場資格があったりするので、それを早くクリアするのが今の目標」と、貪欲にさらなるランクアップを目指している。

大会後、東北福祉大の先輩である松山英樹とも連絡を取り合った。「松山さんにも、チャンスが増えるのでトップ50に早く入るように言われました。松山さんに『オリンピックに一緒に出よう』と言われたのも、大きなモチベーションになっています」と、幸先の良い2021年初戦の優勝にも手綱を緩める気配はない。

この日、コースにはジリジリと強い日差しが照りつけ、夏を感じさせる暑さだったが、22歳の若者も負けじと熱い。「今はやっぱり勢いもあると思うし、立ち止まりたくない。もちろん、疲れは感じると思うけど、仕事だし、必然的に(試合がなくて)休む週も出てくると思うから、ある試合はどんなときも100%を出し切りたい」と全力だ。

験を担いで「だいたいハンバーグ」という食事にも時間をかけることはない。同じルーティンを繰り返す毎日だが、そこには充実感がある。「朝早く起きて、練習して、帰って、準備して、また寝ての繰り返し。このモチベーションがあるうちにもっともっと頑張りたい」と先を見つめた。

プロ転向してまだ半年だが、社会人としての自覚も働く手を止めさせない。「練習をしていても、自分の中では今は仕事をしているんだと思うと踏ん張れます。仕事なんだから、辛いのは当たり前っていうのは感じています」

「優勝をたくさんするのがステータスだと思うし、そのために練習していると思うから」と、今週も変わらず優勝を目指していく。(神戸市北区/今岡涼太)

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