2020年 日本オープン

金谷拓実・人生初の賞金は661万円 「来週はもっとゲットします」

2020/10/19 16:00
金谷拓実はプロ初戦となった国内メジャーで堂々の7位

◇国内男子◇日本オープンゴルフ選手権競技 最終日(18日)◇紫CCすみれコース(千葉)◇7317yd(パー70)

世界アマチュアランキング1位、年間最優秀選手の「マーク・マコーマックメダル」の栄光を引っ提げ、鳴り物入りでプロ転向した金谷拓実。デビュー戦となったナショナルオープンを7位で終え、まずは期待にたがわぬ結果を残した。

初日に2オーバーでスロースタートし、第3ラウンドを終えてトップとは5打差あった。イーブンパー5位から出て2バーディ、1ボギーの「69」でプレーし、優勝スコアと4打差の通算1アンダー。「もっとできたんじゃないかな」と口にした。

「ショットはチャンスにつけたけど、パットが入らず」。この日のパーオン率は全体1位の83.33%。見せ場は十分作ったが、前日に降り注いだ雨で湿ったグリーンを攻略するのは難しかった。

「アマとしてもプロとしても一打、一打やることは変わらない。丁寧に一生懸命に。世界一を目指してたくさん努力していきたい」と前を見据えた。

22日(木)に開幕する「ZOZOチャンピオンシップ」(カリフォルニア州シャーウッド)に出場するため、19日(月) に渡米。23歳のコリン・モリカワが「全米プロ」でメジャー制覇を遂げ、21歳のマシュー・ウルフが「全米オープン」で2位に入るなど、米ツアーでは同世代の選手がすでにトップレベルの戦いを展開している。「自分ももう22歳。同世代の人たちは活躍しているし、早くその世界で戦いたい」と渇望した。

英会話は引き続き、勉強中。アマチュア時代から大舞台を踏んできた金谷にとって海外選手に会うことへの緊張感はなくなりつつあるが、「友達みたいになりたいです」と笑う。2019年4月「マスターズ」で同組になったブライソン・デシャンボーとは、その後も試合会場で話す機会があった。「向こうから気を使ってか、しゃべりかけてくれた。覚えていてくれてうれしいです」

5歳からのゴルフ人生で、今週初めて獲得した賞金は661万5000円。ZOZOチャンピオンシップは賞金総額800万ドル(約8億4300万円)、優勝賞金は144万ドル(約1億5100万円)だ。「来週はもっとゲットします」と目をぎらつかせた。(千葉県野田市/石井操)

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