14本の信頼揺るがず 今平周吾のクラブセッティング/男子ツアー再開
◇国内男子◇フジサンケイクラシック 事前情報◇富士桜カントリー倶楽部(山梨)◇7566yd(パー71)
男子ツアーは新型コロナウイルス感染拡大により中断していたシーズンを「フジサンケイクラシック」で再開する。1月「SMBCシンガポールオープン」以来、2年にまたがるシーズンの国内開催初戦。有力選手のクラブセッティングを紐解いた。
ツアー史上4人目の3シーズン連続賞金王がかかる今平周吾のバッグの中身は、昨季から大きな変更はない。ドライバー、アイアンは契約するヤマハの信頼するクラブを継続使用。フェアウェイウッド、ユーティリティについても昨季の賞金王戴冠時と同じだ。
シーズン中断中にテーラーメイドのパター、「スパイダー」シリーズをテストし今週も会場に持ち込んだが、事前の調整で昨秋から愛用するオデッセイ ストロークラボ ブラックシリーズ テンを握ることを決めた。
「転がりを音で感じる」という感性の持ち主のシャフトは35インチとやや長い。「少しカウンターバランスにしたほうが打ちやすい」そうで、グリップもスーパーストロークのロングモデル。開幕前日の練習ラウンド後「ちょっと曲がっていたので替えてもらいました」と新品を装着し、準備は万端だ。
富士桜CCでは2018年に2位に入った。「自分のコンディションは良い。標高が高くてボールが飛ぶので、アドレナリンが出たらどうかという不安はある」と標高約1000mでの距離感の合わせ方を攻略ポイントに挙げた。「ラフが短くてグリーンも結構、軟らかい。天候次第でいいスコアが全体的には出そう」とロースコアでの争いも見据えている。
「1Wの正確性を上げること、パッティングで短い距離をしっかり入れられるように練習をしてきた。久々なのでどういう感じでゴルフができるか分からないが、練習したことを試合で出していきたい」。平均ストロークもここ2年続けてトップ。リスタート時点で、今季もマネーキング候補の最右翼であることは多くの人が疑わない。
ドライバー:ヤマハ RMX 116(10.5度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD TP-6(44.75インチ、硬さX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド M5(3番15度、5番19度)
ユーティリティ:タイトリスト 910H(21度)
アイアン:ヤマハ RMX 116 TOURBLADE(4番―PW)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM7(52度)、タイトリスト ボーケイ プロトタイプ(60度)
パター:オデッセイ ストロークラボ ブラックシリーズ テン
ボール:タイトリスト プロV1x