2020年の国内男子ツアーは2増2減の25試合 「ZOZO」は賞金ランク対象外に
日本ゴルフツアー機構(JGTO)は24日、2020年度の年間スケジュールを発表した。レギュラーツアーに7月「ゴルフパートナープロアマ」(茨城・取手国際ゴルフ倶楽部)と、10月末「THE TOP」(会場未定)が新規大会として加わった一方で、「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」が開催中止。日米共催の「ZOZOチャンピオンシップ」は日本ツアーの賞金ランキング加算対象外の試合になった。
賞金加算大会は前年同様25試合。賞金総額10億4832万円(19年実績)の「ZOZO-」が対象外となったことを大きな理由に、年間賞金額は前年比10億8948万円減の32億6060万円となった。2015年以降の直近6シーズンでは最低額で賞金レースが行われる。下部AbemaTVツアーは2試合減の12試合で2700万円減の1億8300万円。
賞金ランキング対象試合から「ZOZO」を外したことについて、JGTOの浦山豊・競技運営部部長は「巨額な賞金総額、優勝賞金により、ZOZOチャンピオンシップ以外の(大会)主催者様から、(ZOZOで)賞金王がほぼ決定してしまうという意見があった」と明かした。19年大会は上位に進出した日本ツアー選手がいなかった(最高位は小平智の37位)ため、終盤のレースに大きな影響を及ぼさなかった。
日本ツアーは世界6大ツアーのフェデレーション(インターナショナル・フェデレーション・オブ・PGAツアーズ)の一員として参加している世界選手権シリーズ(WGC)4大会も賞金加算をしない。一方で4大メジャーは加算対象のまま。その違いについて、同部長は「一番の大きさは予選カットがあること。(ZOZO、WGCは)出場すれば自動的に賞金が得られる構造になっている」と説明した。
日本ツアーの選手に付与される「ZOZO」の出場枠について変更はない見通しで、10月の「ブリヂストンオープン」上位3人のプロ、1月の開幕戦「SMBCシンガポールオープン」から同大会までの賞金ランキング上位7人といった資格はキープされる。ただし、「(出場)試合数には含まれない。優勝した選手に日本(ツアー)のシードが与えられることはない」という。(編集部・桂川洋一)