“ワラビーズ”も気になるアダム・スコット 渋野日向子も観ていた
◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(16日)◇古賀ゴルフ・クラブ(福岡)◇6817yd(パー71)
2年連続5回目の出場となるアダム・スコット(オーストラリア)が、福岡に来たのは今回が初めて。「この仕事(プロゴルファー)のいいところは、いろんな場所に行けるところ。実は高校時代の日本人の友達が福岡に住んでいて。会うのも楽しみ」。元世界ランキング1位は、次週の日米ツアー共催「ZOZOチャンピオンシップ」との日本での2連戦を迎える。
古い友人との再会もさることながら、スコットは日本で開催中のラグビーW杯の話題にも敏感だった。「今週イングランドとビッグゲームがある。ワラビーズ(オーストラリア代表の愛称)に頑張ってもらいたい」と19日(土)の準々決勝にも熱視線。「来週のZOZO(チャンピオンシップ)に来る、たくさんの選手もラグビーで盛り上がっている日本に来るのを喜んでいるはず。日本代表も良いプレーをしているよね」と笑顔を見せた。
いまや日本のゴルフ界は渋野日向子が話題を先導。メジャー制覇を飾った「AIG全英女子オープン」は、スコットも「もちろん、テレビで観た」という。「最後のホールですごく強い(バーディ)パットを決めたよね!」
20代でタイガー・ウッズの後継者のひとりと言われたスコットは、苦労の末に「マスターズ」でのメジャー初タイトルを32歳のときに勝ち取った。「彼女を見たのはその1試合だけだけど、大きな試合、とくにメジャーで、重圧を背負いながら優勝するためには様々な素質がなくてはいけない。フィジカル、メンタルすべてが備わっているはず。なにより自分のことをしっかり理解している選手だと思う」とシンデレラガールを称賛。「まだ若い。素晴らしいキャリアの始まりになるはず」と将来性に目を細めていた。(福岡県古賀市/桂川洋一)