藤田寛之がクビ覚悟で開発チームへ助言 ヤマハが新「RMX」を発表
ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市)は5日、「RMX(リミックス)」シリーズの2020年モデルを、9月6日に発売すると発表した。
「RMX」シリーズは男女問わず国内ツアーにて使用される同社の主力モデルで、契約選手の藤田寛之、谷口徹、今平周吾らを中心に、プロの声を反映したツアーモデル。藤田は「(商品開発に際した)テスト時に言いたいことを本音で言わせてもらった。(契約を)クビにされるんじゃないかと思ったほど…」と苦笑いを浮かべながら当時を振り返った。
同社はこれまで「打感」や「フィーリング」の重要性を説いてきたが、新シリーズは「飛距離性能」を追求するため、ボール初速を上げることを第一目標に置いたと説明。藤田らの声を反映し、開発における方向性自体を見直した。これまで築き上げた開発の知見を捨て、ゼロベースからクラブづくりを行ったとのこと。
目玉となるテクノロジーは、ドライバーに新搭載された「ブーストリング(BOOSTRING)」と呼ばれるヘッド設計だ。ソールからクラウン、ホーゼルにかけて、リブをフェース周囲にリング状に設けることで、ボールの衝突によって生じるヘッドの変形を抑制。フェースのたわみを均一化し、初速をアップさせることに成功したという。
ドライバーはヘッド体積が455ccの「RMX 120」、460ccの「RMX 220」の2機種。ロフト角はそれぞれ9.5度と10.5度があり、上下1度ずつ可変スリーブで調整可能。ヘッド価格はどちらも4万3000円+税。シャフトはオリジナルカーボン「TMX-420D」が3万2000円+税。「スピーダー 569 エボリューション 6」「ツアーAD XC-5」「ディアマナ ZF50」が4万2000円+税。問い合わせはヤマハ株式会社フリーダイヤル 0120-808-562。