2014年 ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション

5月のベビー誕生へ着々 首位リードの究極ツアー計画

2014/01/18 14:38
パトリック・リードと妻のジャスティンさん(右)、そしてキャディのケスラー・カランさん(左端)

昨年(2013年)、松山英樹石川遼が揃って出場した米ツアーのレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」で、ジョーダン・スピースとのプレーオフを制してツアー初優勝を飾ったパトリック・リード。今週、カリフォルニア州ラ・キンタで行われている「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」2日目を終えて、首位に立っている23歳だ。

本人の知名度は、まだ米国でもそれほど高くはないようだ。むしろ、彼のキャディバッグのかたわらにいた小柄な金髪女性、キャディをつとめる妻のジャスティンさんの方が注目を集めている。PGAツアーにデビューして以来、ずっとパトリックのキャディを務め、初優勝も夫とともに勝ち取ったジャスティンさんだが、今年は“ロープの外”から夫のプレーを見守っている。5月末に2人の第一子が生まれる予定だからだ。

代わって、2週間前の「ヒュンダイトーナメントofチャンピオンズ」からリードのバッグを担いでいるのは、ジャスティンさんの弟のケスラー・カランさん。妻とのタッグを“チーム・リード”と呼ぶパトリックにとって、この血のつながりはキャディ変更を容易なものにした。

「ジャスティンに教えたように、ケスラーにも教えたんだ。あの家族には“なにか”があるようだね。彼は風の読みとクラブ選択がとてもうまいんだ。ジャスティンは高校で少しゴルフをやっただけだけど、ケスラーは高校でみっちりやった経験がある。どうしてかは分からないけど、あの家族は僕にアドバイスをするのが絶妙なんだ」と、リードは地元紙の取材に対して答えている。

お腹の大きくなりつつあるジャスティンさんは、臨月目前の「マスターズ」でもオーガスタの坂道を毎日歩き、8月の「全米プロ」にはキャディとして復帰することを考えているという。生まれてくる赤ん坊は、妻の母親が彼らと一緒に移動しながら面倒をみてホーム・スクールで学ばせるプランとか。まるでツアーを“我が家”とするような、そんな生活がリード一家には待っているのだ。(カリフォルニア州ラ・キンタ/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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