2013年 HP バイロンネルソン選手権

キーガン・ブラッドリー、せわしないルーティンの効果

2013/05/19 09:57
ショット前にはもじもじ、くるくる。決して止まることの無いキーガンのプレショットルーティン

アンカーリングしたベリーパターを使っていることで、何かと話題に上ることの多いキーガン・ブラッドリーだが、彼のプレショットルーティンもまた独特だ。

ボールの後ろに立ち、右手でクラブフェイスをくるくると回す。アドレスして、3度ほどバックスイングを繰り返し、打つかと思うとアドレスを外して、再び球の後方へと移動する。そこで、ターゲットをじっと睨みながら両足で足踏みを繰り返していたかと思うと、おもむろに球にアドレスして、すかさずショットする。一言でいうと、実に落ち着きのないルーティンだ。

「沢山の人が嫌っている。Twitterでたくさん批判されるけど、これが自分にとっては良いんだよ」とブラッドリー。「突っ立って、じっとしているのが嫌なんだ。これが自分がショットをするための方法。独特だし、みんなのやり方とはだいぶ違っているから、なんで人々がいぶかしがるかは理解できるよ」。

ブラッドリーは、テニス選手がサーブを待つ時と同じだと主張する。確かに仕草は似ているが、動いているボールを打つのと、止まっているボールを打つのは大きな違いがある筈だ・・・。

ラインを読むときも独特だ。

パッティングでラインを読むときも、首を右にひねって左目で読むのがブラッドリー流。いろんな意見はあるだろうが、多様性があり、またそれを受け入れる土壌のあるのが米ツアーの面白いところ。ブラッドリーにとっては、アンカーリングもまた、これと同じ論点なのかも知れない。(テキサス州ダラス/今岡涼太)

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