2019年 WGCフェデックス セントジュード招待

入り混じる2大会 ディフェンディングチャンピオンはどっち?

2019/07/25 12:00
ジャスティン・トーマス(右)とダスティン・ジョンソン(左)※画像は18年ザ・ノーザントラスト(Gregory ShamusGetty Images)

◇世界選手権シリーズ◇WGCフェデックス セントジュード招待 事前(24日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7237yd(パー70)

例年夏場に開催されてきた世界ゴルフ選手権(WGC)のシーズン最終戦は今季からメーンスポンサーが変わり、名称が「WGCブリヂストン招待」から「WGCフェデックス セントジュード招待」に変更された。開催コースもオハイオ州のファイヤーストーンCCから、テネシー州のTPCサウスウィンドに移動。同州初のWGC開催として地元を賑わせている。

フェデックスは昨季まで当地TPCサウスウィンドで通常大会の「フェデックス セントジュードクラシック」を主催してきたが、WGCのメーンスポンサーに加わる一方で今季からその大会が消えた。一見するとWGCへの“昇格”にも映るが、実情は異なる。PGAツアーメディア担当のジョン・ブッシュ氏は「フェデックス セントジュードクラシック」は昨季限りで終了し、WGCのメーンスポンサーとして新たにフェデックスが座った、という見解を示した。

ディフェンディングチャンピオンを見ると、確かに昨季の「ブリヂストン招待」を制したジャスティン・トーマスの名前が載せられている。歴代優勝者には2017年覇者の松山英樹も入り、WGCとしての記録が引き継がれているのは明らかだ。

今週の開幕前に、2人の選手が公式会見に招かれた。ひとりはトーマス。もうひとりは、昨季の「フェデックス セントジュードクラシック」を制したダスティン・ジョンソンだった。メディアからは、やはり“ディフェンディングチャンピオン”に対する意見を求める質問が飛んだ。

トーマスは「僕たちはそれについて話し合ったことはないけれど、彼がディフェンディングチャンピオンだと思っているよ。僕はここ(TPCサウスウィンド)でプレーしたことはないけれど、最後に優勝したのは彼に他ならないからね」との考えを示した。

一方のジョンソンは「僕は今週のディフェンディングチャンピオンではないよ」とのスタンスだ。『でも、去年はここで勝ったよね?』と記者が続けても、「そうだね。まあ、大会の種類にかかわらず、僕のすべきことは変わらない。普段通りに準備をするだけさ」と質問をかわした。2人の意見の衝突にちょっぴり期待してしまったが、ともにディフェンディングチャンピオンとしての立場など些細なことなのだろう。(テネシー州メンフィス/塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

2019年 WGCフェデックス セントジュード招待