2011年 クラフトナビスコチャンピオンシップ

耳を疑う“華氏100度オーバー”

2011/04/02 14:46
心臓部に氷嚢をこまめにあてながらプレーを続ける有村智恵

これも、世界的に起きている異常気象の煽りか。今年の「クラフトナビスコチャンピオンシップ」の会場であるパームスプリングスは、頻繁に往来するアメリカ在住者も「経験したことがない」というほどの記録的な猛暑に見舞われている。

初日、2日目と刺さるような強い日差しが照りつけ、いずれも38度を超える気温を記録。今週は、華氏100度(摂氏37.7度)を超えた場合はキャディが着用するつなぎを脱いで良い規定があり、ほとんどのキャディがギャラリーと変わらぬシャツと短パン姿でキャディバッグを担いでいた。

日本勢も、この暑さに苦労を強いられている。この日、暑さのピークを迎える午後スタートとなった有村智恵馬場ゆかり。有村は、「外を出た時に、動悸と脈拍が早くなったのが分かった」と、序盤から氷嚢を首や心臓部にこまめにあてながらプレー。クエン酸やビタミンなどを、サプリメントやゼリーを通して摂取し続けたという。「やばかったですね・・・」と苦笑混じりで話した。馬場ゆかりも、「スタートからすごく暑くて、最初は手が震えるんじゃないかと思ったぐらい」と、疲労困ぱいの表情で話す。

体に与える影響だけではない。グリーンは一部が茶色く焼け、硬さも日を追うごとに増している。宮里藍は「一部はコンクリートみたいに跳ねる」と表現。さらに「1番手くらいボールが飛び、距離感が難しい」と口を揃える複数の選手も。メジャー仕様のハードセッティングのコースが、さらに難度の高さを蓄え、選手の前に立ちはだかっている。(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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