2010年 LPGAチャンピオンシップ

女王不在、No.1争いは乱世の時代へ

2010/06/28 11:10
今度はC.カーが世界ランクトップへ。長期政権を築くことできるか

先週の「ショップライトLPGAクラシック」を制し、宮里藍の世界ランクトップ浮上に沸いた1週間後。今度はクリスティ・カーが今週のメジャー戦「LPGAチャンピオンシップ」を制し、現地で6月28日(月)に発表される最新ランキングで同ランクトップに立つ見込みとなった。

カーは、同ランク5位からのトップ浮上。ここ数年はアニカ・ソレンスタムとロレーナ・オチョアという絶対的な女王がいたため、頻繁にトップが入れ替わるような動きは見られなかった。宮里にトップの座を追われた申智愛も、僅か6週間という短命に終わっていた。

世界ランクトップに立つ前から、「毎週変わることだし、そこに一喜一憂してはきりがない」と話していた宮里。とはいえ、やはり世界ナンバーワンの称号は軽くは無い。申はトップから陥落時、「正直、ホッとしたところはある」と話し、宮里は「周囲の反応が変わって、アメリカのメディアの注目度が高くなったのが分かった」と口にしていた。

「トップ5くらいは僅差なので、自分も含めて誰かがメジャーで勝てば逆転するし、その繰り返しになると思う。自分にとっては良い刺激になると思っています」と宮里。申も今週始めにトップ奪回への意気込みを示すなど、モチベーションを高める指標になっていることに間違いはないだろう。治世から乱世へ。しばらくは、我々も週始めに一喜一憂する日々が続きそうだ。(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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