2010年 LPGAチャンピオンシップ

有村、目指すべき道を悟る

2010/06/27 15:29
常々パットへの課題を口にする有村智恵にとって、学ぶ点は多いはず

海外メジャーの舞台は、日本ツアーに出場しているだけでは経験できない貴重な時間を与えてくれる。世界最高峰のセッティングでプレーすることによる、コースマネジメントの上達。納得のプレーができれば、世界で戦える自信を植え付けることもできるだろう。

さらに、世界中から一堂に集うトッププレーヤーの一連の動きを、間近で見られること。先週開催された男子の海外メジャー「全米オープン」では、藤田寛之が自分と似たプレースタイルのザック・ジョンソンとラウンドし、「いろいろと学ばせてもらいました」と話していた。

「LPGAチャンピオンシップ」3日目、有村智恵の同伴プレーヤーは、ディフェンディングチャンピオンのアンナ・ノルドクビスト。有村が見上げるほどの長身選手だが、見かけによらず飛距離はツアーでも飛ばない部類で、むしろパットが生命線。今シーズンも1ホール当たりのパット率1位を誇り、ショートゲームで真価を発揮するタイプだ。

18ホールをともにした有村は、大いに刺激を受けた様子。「パットがすごく上手い。飛距離では私と変わらないのに、これでもメジャーで勝てるんだ、と思いました。ゴルフは飛距離じゃないんだと分かったし、私もパットとアプローチを磨いてメジャーで勝てるような実力をつけたいと思いました」。実はこの2人、明日の最終日も同組で回ることになった。上昇志向の強い有村、再びの同伴を楽しみにしていることだろう。(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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