2014年 サイバーエージェント レディス

元世界ナンバー1・申智愛が思う「アマチュアの強さ」とは

2014/05/03 19:03
首位に立ったアマチュア2選手を1打差で追いかけることになった申智愛

国内女子ツアー「サイバーエージェントレディスゴルフトーナメント」の2日目。イーブンパーの19位タイから出た申智愛(韓国)が、ノーボギーで7バーディを奪う「65」をマークし、首位と1打差の通算7アンダー3位に急浮上した。

自分よりも上位、首位には堀琴音森田遥のアマチュア2選手が並び立つ状況。かつて世界ランク1位に君臨した26歳の実力者は「明日は自分のゴルフに集中するだけ。アマチュア選手とラウンドすると、もう自分も先輩なんだと思えるので明日は楽しみです」と、いつもの人懐っこい笑みを浮かべた。

申がプロの試合でアマチュアと優勝争いをするのは2012年の米女子ツアー「CNカナディアン女子オープン」以来2度目のこととなる。そのときは、当時15歳のリディア・コー(ニュージーランド)に敗れる結果に終わった。

「あの時は彼女が素晴らしいゴルフをしていたので、彼女のゴルフを見て、私ももっと練習をしなければと思いました」と素直にコーのゴルフに感心し、アマチュアに負けたという特別な思いは持たなかったという。

申自身も17歳だった05年に、アマチュアとして6試合目の出場だった韓国女子ツアー「SKエンクリーンインビテーショナル」で優勝した経験を持つ。

その申は、アマチュアの強さについて「プレッシャーがない分、積極的に攻めますよね。プロとはコースマネジメントも違いますね。私もそうでしたが、思い切りの良さがアマチュアの強さだと思います。今ではアマチュアのレベルも高くて、怖さを感じることもあります」と話した。

日本ツアー4勝、米ツアー10勝(メジャー2勝)。現在日本ツアーで戦う選手で間違いなくナンバー1の実績を持つ申が、18歳の堀と17歳の森田を相手に、力の差を見せつけることになるか。逆に、アマチュアが勝利を収めることになれば、優勝という記録とともに大きな自信を勝ち得ることになる。(千葉県市原市/本橋英治)

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