2013年 ほけんの窓口レディース

逆転を狙う若林「コースが自分に合っている!」

2013/05/18 17:53
難しいと嘆く選手が多い中、得意なコースと話す若林が首位と1打差で最終日を迎える

国内女子ツアー「ほけんの窓口レディース」の大会2日目、5バーディ、1ボギーでラウンドした若林舞衣子が、通算5アンダーまでスコアを伸ばして首位と1打差の2位タイに浮上してきた。

「アイアンショットがいい感じです」と話す若林は、4番パー5、10番、11番パー5、17番とピンそば1メートルつけるスーパーショットを4回も披露。もう1つのバーディは6番で、グリーン奥のカラーから7メートルをパターで入れたものだった。

この日唯一のトラブルは8番、右ドッグレックホールでのティショットは左サイドへ突き抜けて林の中へ。2打目は右前方に30ヤード出すのが精一杯で、3オン2パットでのボギーだった。「イメージと逆球が出てしまって、不安があるといえばドライバーショットですね」と打ち明けるが、それを上回るアイアンの精度に表情は明るい。

多くの選手が苦しむコースレイアウトに「確かに変わったコースですけど、私は得意です。距離感が合わないところもありますけど、何となく良いイメージなんです」と、はっきり得意だと話した。その理由を「私が育ったゴルフ場なのですが、家の近くにある湯田上CC(新潟県)に雰囲気とか景色が似ているんです」と言う。

砲台グリーンが多いことに「ちょっとのミス、ちょっとのキャリーの違いで結果も全然変わってくるコース」としながらも、「そういう部分でも自分の中で、もう少し飛んで欲しいという思いや手前で止まって欲しい時に、気持ちがボールに伝わって、いい所についてくれています」と、思い通りにボールコントロールが出来ているようだ。

難しいコースを難しいと思えば思うほど、苦手意識が強まりミスを引き起こすが、若林の場合は“得意”だと信じ込んでラウンドしている。ゴルフを覚え始めて楽しくてしょうがなかったジュニア時代の気持ちを思い出し、楽しむことを貫き通せば、ツアー3勝目が転がり込んで来そうだ。(福岡県福岡市/本橋英治)

2013年 ほけんの窓口レディース