師匠の言葉は絶対!信じた若林が3位タイスタート
2012/10/12 17:38
国内女子ツアーは2012年のシーズン後半に入り、2週間前に開催された「日本女子オープンゴルフ選手権競技」を終えた先週に、最後のオープンウィークを迎えた。今週から始まる最終戦までの7連戦に備えて、体調管理を優先する選手が多い中、服部真夕、森田理香子、若林舞衣子の3人は師匠からの指示を素直に聞き入れた。
3人の師匠、岡本綾子からの指示は「一週間クラブを握らなくていいから」という言葉だった。女子オープン終了後に一息入れて、練習を再開しようかと考えていた若林にとって岡本の言葉は最初冗談かと思った。しかし岡本からの電話で、最後に「本当よ」と念押しのように告げられた。
「なぜ?」という疑問よりも師匠の指示を従うことにした若林は、プロになってから初めてという一週間まったくゴルフからかけ離れた生活を送った。ライブや買い物に出かけ、金曜日には男子ツアー「キヤノンオープン」を観戦に訪れたが、師匠の言葉どおりクラブは握らなかった。
そして、今週の火曜日に会場入りして久しぶりにクラブを手にし「当たるかな」という不安もよぎったというが、その心配も最初の1球を打つまで。むしろ、スイングをしていなかった分、体が回りやすくなっていると実感した。
トレーナーから「毎週のようにスイングをしているプロゴルファーは、一定の期間体を休ませたほうが良いと科学的にも実証されている」と聞くと、師匠はそういうことも考えて課題を与えてくれたのだと感心しきりだ。師匠のアドバイスは絶対に聞くと決める素直な若林は、軽くなった体で5バーディ、1ボギーの4アンダーをマークし、首位と3打差の3位タイと好スタートをきった。(千葉県千葉市/本橋英治)