ハイレベルだったローアマ争い
今季の国内メジャー初戦「ワールドレディスサロンパス杯」には、3名のアマチュアが出場していた。昨年の日本女子アマチャンピオンの比嘉真美子(18歳)と、同じく昨年の韓国女子アマチャンピオンのぺク・キュジョン(16歳/韓国)、そして昨年の全米女子オープンローアマチュアのモリヤ・ジュタヌガン(17歳/タイ)。その3人共が予選通過を果たし、今大会のローアマチュアは、通算1アンダーのぺクとモリヤが分けあった。比嘉は1オーバーで二人に及ばなかったものの33位タイと、実にハイレベルな戦いだった。
今季の「スタジオアリス女子オープン」で3位に入った比嘉だが、今週は「アプローチ、パットの細かい技術が力不足。その悪い部分がスコアに出てしまった」と唇をかむ。「スタジオアリス―」は好調でグリーンを外すことも少なかったが、メジャーセッティングで風も吹き荒れた今週は、ショートゲームの成否がスコアに直結した。
3日間トータルのドライビングディスタンスは、平均249.5ヤードで堂々7位。プロに混じっても遜色ないどころが、十分な武器と言える。今年、茨城GCの東コース(今大会は西コース)で開催される最終プロテストを経てプロへなろうという比嘉は、「7月下旬までにできる限りたくさん練習して、自分に不足している部分を補いたい」と気合を込めた。
将来的には、今週ローアマを争った若い選手らと共にプロの世界で優勝争いを繰り広げるのだろう。そして、2016年のオリンピックも視野に入れる。結構、狙ってる?という問いに、「結構じゃないです。かなりです」と比嘉は真剣なまなざしを返した。(茨城県つくばみらい市/今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka