2011年 マスターズGCレディース

急浮上の笠りつ子、2日目のキャディは父ではなく・・・

2011/10/22 21:00
笠りつ子の2日目のキャディを務めたのは、エースキャディの父・清也さんではなく・・・

「マスターズGCレディース」プロアマ日、笠りつ子が思わぬアクシデントに遭遇した。キャディを務める父・清也さんが、スタートしてから間もなく、深いラフに隠れていた溝にはまり左足を痛めてしまう。その後のプロアマ戦、そして翌日の初日と何とかキャディを務めきったが、2日目の朝になって遂にギブアップ。後ろ髪を引かれる思いで神戸市内の病院に向かった。

代わってキャディを託されたのが、竹末裕美の夫でキャディも務めている香川大介さん。笠と竹末夫妻はいつも練習ラウンドをともにし、食事もする親密な間柄。今週はたまたまキャディの予定がなく、竹末の組にギャラリーとしてつこうかと思っていた矢先、笠のバッグを急遽担ぐことになった。

それでも、そこは普段から知り合う者同士。「練習ラウンドをする感覚だった」(香川さん)と互いに自然とラウンドに入り込むと、笠は4バーディ、1ボギーの好ラウンド。45位から通算イーブンパーの暫定9位タイに急浮上し、逆転優勝も狙える位置に上り詰めた。

笠が清也さん以外のキャディと組むのは、昨年3月の「PRGRレディス」以来だという。「いつもプレー中は(父と)話をしないけど、今日はかなり話しをしながら、楽しく回れました」とニコニコの笠。明日の最終日も香川さんがキャディを務める予定だ。清也さんは午後に病院からコースに戻ったが、左足をかばいながらクラブハウス内を歩く姿は、心なしかちょっぴり寂しげ。今年の「ニトリレディス」でツアー初勝利を飾り、2人でカップを掲げる姿は記憶に新しいところだが、キャディにおいては父離れ(子離れ?)の時期を迎えているのかも。(兵庫県三木市/塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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