プレー後も重要!? 難コースとの付き合い方
米国女子ツアー参戦6年目の宮里藍が言う。「アメリカはグリーンが大きいので、手前から距離を稼ぐことができるけど、今週はグリーンが小さくて狭い。グリーンもここまで硬くなることもない。アメリカにはあまりない設定で、違った難しさだと思う」。
「日本女子オープン」3日目を終え、単独首位は通算6オーバーの馬場ゆかり。72ホールの競技において、首位がオーバーパーで54ホールを終えるのは01年の同大会以来10年ぶり。宮里も「ここ数年の女子オープンには無いスコア。それだけ難しい」と話し、他の選手から幾度となく聞いた同じ言葉を口にする。「疲れました・・・」。
そして当然、今週の和合をプレーしている全ての選手が同じ心境の様子。自らのミスによりスコアを崩せば納得もゆくが、風、硬いグリーン、深いラフ、狭いフェアウェイ、軟らかく埋まりやすいバンカーと、自分の全てを出し切ってもボギーがかさんでは、心身にかかる負担は尋常では無い。ゴルフのことを一時的に忘れ、リフレッシュに時間を費やす必要に迫られている選手も・・・。
有村智恵は「ゴルフのことは考えたくないほど疲れたので休みます」と足早にコースを後にすれば、単独首位の馬場ゆかりも「ゴルフから離れて、ホテルに戻ってゆっくり野球観戦します」と、大好きな野球を頭に想い描く。そういえば、今週はホールアウト後に練習場に足を運ぶ選手も心なしか少ない気も。ボギーを叩いても受け入れざるを得ないプレー中と同様、プレーを終えた後の気持ちの切り替えも、今週を戦う上で大切な要素となっているようだ。(愛知県東郷町/塚田達也)
■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。