2011年 CAT Ladies

金田「ムカつく」ことに怒り発散を悟る

2011/08/19 17:56
金田久美子が見出した気持ちを切り替える手段は「ムカつく」こと

ラウンド中のメンタルコントロールの方法は人それぞれ。喜怒哀楽を内に封じ込める“静”のタイプがいれば、怒りを露にして発散する“動”のタイプもいるだろう。それが結果に結びつけば、ゴルファー個々の性格に合っているということだ。

「CAT Ladies」初日、スタートホールの1番パー5。金田久美子は2打目で「いいショットだった」と“直ドラ”を披露し、見事ピンまで13mに2オン成功。だが、ファーストパットを外して2mのバーディパットを残すと、これも外して絶好のチャンスを逃してしまう。

「あの3パットはムカつきました。1番ではすごい顔をしていたと思う」。

以前までは怒りを表に出さず、無理に胸中に封じ込めていたという金田。しかし、「ムカついた時、今まではガマンしようとし過ぎて、それが溜まってイライラしていた」と、気持ちを平静に保つどころか逆効果になっていたという。そして自ら悟った。「その時にムカつくだけムカついて、気持ちを切り替える」。

その効果は、2番から3連続バーディを奪った結果だけを見ても明らか。後半も、16番のボギー直後の17番でバーディ。金田自身も、その変化を実感している。「(発散させることで)ボギーを打ったあとのティショットがブレなくなった。これまでだったら、多分ラフに入っていたと思う。気持ちを切らさず、バーディを獲れているので成長していると思う」と笑顔を見せた。

怒りを発散するとは言っても、周囲に不快を与えない程度に、密かに発散するのがプロフェッショナルの仕草。アマチュアの方が参考にする時は、くれぐれも怒りを“爆発”させないように・・・。(神奈川県箱根町/塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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