突然のチャンスにびっくり!ノルマ達成に満足の服部真夕
国内女子ツアー「SANKYOレディースオープン」は、まさかの結末。その最終組の展開を当事者として間近で見た服部真夕も驚きの表情を隠せなかった。「まさか、あの全美貞さんが・・・2ホールであんなにスコアを崩すなんて・・・」。最終日の最終組で2アンダーからスタートした服部は、3打差の5アンダーでスタートした全の安定感のあるゴルフに舌を巻いていた。
服部は2番でボギーを叩き10番を終えて1アンダーへ後退。一方の全は10番の時点では6アンダーと5打差がついていた。その後、11番で互いにバーディを奪い、13番で全が、14番では服部がバーディを奪いその差は一向に縮まらなかった。
ところが、15番でボギーを叩いた全が17番ではダブルボギーを叩きその差は2つに。さらに最終18番でも服部が3打目でグリーン奥に乗せたあと、全は3打目を池に入れてしまった。5オンした全は2mのボギーパットを沈めても4アンダー。先にホールアウトした宮里藍が4アンダーなので、服部がバーディパットを沈められたらプレーオフ進出という展開となった。
「18番は2オンを狙える距離だったのですが、左サイドのラフだったのでレイアップしました。やっぱりグリーン手前の池が怖かったですね。3打目は打ち過ぎてしまいまして、バーディパットは距離が長すぎ。一応入れるつもりで行きましたが・・・」と突然沸いたチャンスに戸惑いながらも「でも今週の成績は満足しています。やりきったので」と満足そうな表情を浮かべた。
服部は、今週の賞金790万円を加えて今年の総額を2350万円とし、賞金ランキングが31位に浮上。次週開催される「富士通レディース」終了時点での上位35名が、11月に開催される米ツアーと共同開催の「ミズノクラシック」に出場できるのだが、現時点で当確となったため、ホっと胸をなでおろした。
服部は用品契約を結ぶミズノクラシックに出ることを1つの目標にしてきた。昨年は初出場で単独2位に入った思い出の試合に向け、調子を上げてきた。(編集部:本橋英治)