2016年 中日クラウンズ

平均スコアは「+5.631」 和合2日目は強風にほんろう

2016/04/29 20:30
グリーン上に乱入する葉っぱやゴミを除去するスタッフも大忙しだった大会2日目

18ホールを消化してクラブハウスに戻ってくる選手たちの表情は、苦笑いだったり、憔悴しきっていたり…。この日のコース内での戦いがいかに困難を極めていたかを、如実に物語っていた。

名古屋ゴルフ倶楽部和合コースで行われた「中日クラウンズ」2日目は、秒速10mほどの突風がコースを吹き抜け、出場した全103選手の平均ストロークは「75.631」(パー70)。初日から「5.477」ストローク悪化して、アンダーパーはわずかに2人。80台以上が11人とスコアも荒れた。

この日の最難関ホールは435ydの18番(平均ストローク4.650)。2番目に難しかったのは17番パー3(同3.621)と、上がり2ホールが過酷だった。

「突然、風が弱くなった…」と悔やんだのは、17番(パー3)でティショットをグリーン奧に打ち込んだ薗田峻輔。一方でキム・キョンテは、「4Iで奧に行ったらノーチャンスだから…」と、迷ったあげくに5Iでグリーンを大きくショート。刻々と変わる風の強弱に、ティショット前に仕切り直しをする選手も多かった。

過去、平均ストロークが多かった試合には、2014年「日本プロ(1R:76.035/パー72)」、2013年「中日クラウンズ(1R:75.390/パー70)」、2012年「日本オープン(1R:78.351/パー71)」などがある。

この日、2バーディ、4ボギーの「72」で回って通算イーブンパーの9位につけた山下和宏は「まだ、グリーンが軟らかかったから、“めちゃくちゃ難しい”というわけではなかった」と分析する。週末は気温も上がり、風も弱くなる予報。グリーンは速さと硬さを増すとみられる。(愛知県東郷町/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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