2016年 レオパレス21ミャンマーオープン

池田勇太が尽力 ミャンマーのナショナルオープン復活

2016/02/02 20:20
開幕2日前も開催コースで練習ラウンドを行った池田勇太

国内男子ツアーの2016年アジアシリーズ第2戦「レオパレス21ミャンマーオープン」は4日(木)から、ミャンマーのロイヤルミンガラドンゴルフ&カントリークラブで開催される。同国のナショナルオープンが、日本ツアーとアジアンツアーとの共同主管競技としてリニューアル。日本ツアーにとっての“新規大会”立ち上げに尽力したのが、池田勇太だ。

「ミャンマーオープン」は1996年からアジアンツアーの1試合として2013年まで行われていたが、直近2年は開催なし。昨年まで3年間、選手会長を務めていた池田は、過去にツアーのプロアマ戦を通じて知り合ったレオパレス21社の幹部とともに、約1年前から急ピッチで開催にこぎつけた。

かねて関係性を築いていたアジアンツアーのチラハン前会長がミャンマー人であることも、事態が有効に働いた理由のひとつ。いち選手として、選手会のトップとして出会い、深くした縁を「トーナメント開催」という形で結実させた。

前週「SMBCシンガポールオープン」を23位で終え、1日(月)の午前中にはミャンマー入りし練習ラウンドを行った。コースは日本やシンガポールに比べれば、伸びた雑草やベアグラウンドも目立つタフなコンディション。数週間前の大雨も影響しているという。

「ちょっと日本にはないような、アジア特有の状況。芝の入り組み方も日本とは全然違う。そこにどこまで対応できるか。先週のコースとは違うタフさですよね。でもアジアの選手はこういうところに慣れているし、平気でこなしてくる。自分としても真似できたらいい」

会長職を退いても、日本ゴルフの主役のひとりであることに変わりはない。「お手伝いさせていただいたので、この試合への思い入れはあります。もちろん空回りしないようにしなくてはいけないし、しっかり成績を出したい」。肩書きは関係ない。ツアーの再興に死力を尽くす姿は今年も同じだ。(ミャンマー・ヤンゴン/桂川洋一)

■ 桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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