12年前の覇者、片山晋呉「帰ってきたよ!」
2012/11/17 19:12
歴代優勝者の1人、片山晋呉が「ダンロップフェニックストーナメント」の3日目に3ストローク伸ばして通算7アンダー6位タイに浮上してきた。スタートの1番、さらに5番とボギーを先行させたが、バック9に入ると5つのバーディを量産した。
「やっぱり、ここはいいよね」と、フェニックスカントリーの雰囲気を楽しむ片山。「いま、ラウンドしている誰よりも俺がここには詳しいし、コースが守ってくれるというか、トラブルにならないように持って行ってくれる」。
毎年、オフシーズンには短くても2週間、長いときには1ヶ月以上フェニックスで合宿を行う片山。「冬は冬で難しいコースだけど、この時期のフェニックスは風も難しいしラフだって簡単じゃない。でも、こうやって良いゴルフができると、帰ってきたなーって気持ちになるんだよね。俺にとって家みたいなもんだしね」と笑顔は続く。
今年で15回目の出場となる片山は、2000年大会で通算19アンダー(265)ストロークで、日本人選手としては尾崎将司に次ぐ2人目の大会制覇を果たした。全盛期のゴルフまでは取り戻していないが「最近すごく調子がいいんですよね。気力も充実していますよ。戦う準備がすんなりと出来るようになってきた」と、表情を引き締める。
海外の強豪を押しのけた勝利から12年の月日が流れたが、いま再び、片山の中に優勝を狙う意欲が沸き立っている。(宮崎県宮崎市/本橋英治)