ベストは何cc? 宮里優作は1Wヘッドの最適サイズを模索中
◇欧州男子、アジアンツアー◇ホンマ香港オープン presented by Amundi 最終日(25日)◇香港GC(香港)◇6700yd(パー70)
最終18番のバーディパットがカップに沈むと、宮里優作はほっとしたような笑みを浮かべた。最終日は2バーディ、5ボギーの「73」。スコアを伸ばせず62位に沈んだが、最終ホールのバーディに「よかったです。ひどい1日だったので救われました」とわずかながらも傷心を癒やした。
出だしからアイアンショットが散っていた。「朝の練習場からアイアンがぜんぜん当たらなくて、案の定…」とボギーが先行。「タイトなホールになると、打ち出しがあまりにも左に出てしまうフェードが多い」という課題修正に向けてスイングも改良中だが、「最後の方は去年やっていたスイングに戻ってしまった」と悔しがった。
今週、初めて投入したブリヂストンスポーツ製のヘッド体積260ccのプロトタイプ1W。最終日もスタート直前まで迷い、前日に続き460ccのテーラーメイド『M3ドライバー』を使ったが、極小ヘッドはアイアンと同じ感覚でスイングできる利点がある。「1Wが変わってくると、かなり変わってくるので、初日と2日目はアイアンも良かったと思う。(スイングの)流れが出てくるので、そこは引き続きやっていきたい」と、この取り組みには前向きだ。
「まだプロトですけど、もうちょっとだけヘッドは大きくても良いかなと。いまは3Wより小さいので、(シャフトが)長いぶん難しいし、振れてくるとミスショットが出てしまう」と、今後は最適サイズを模索していくことになりそうだ。
「あとはアプローチとパターですね。こういう(ショットが)悪い中でもショートゲームでしっかりとスコアメイクできるようにしないといけない」と締めた宮里。過酷な欧州ツアーを戦い抜くために、ゴルフをよりシンプルに磨き上げいく。(中国・香港/今岡涼太)