3日連続イーグル 宮里優作は3差追う最終日へ
◇欧州&アジアン◇メイバンク選手権 3日目(3日)◇サウジャナG&CC(マレーシア)◇7186yd(パー72)
37位タイで予選ラウンドを通過した宮里優作が「66」で回り、通算12アンダーの11位タイに急浮上した。3日連続となる1番(パー5)でのイーグルのほか、7バーディ、3ボギー。首位とは3打差で最終日を迎える。
まだ朝焼けの残る午前8時。宮里のティオフは10番からのトップスタート。“裏街道”で多くの日本人ギャラリーに見守られ、いきなり2連続バーディで滑り出した。14番で第2打をグリーン手前に外してボギーとした後、PWで2mにつけた15番から一気に4連続バーディ。リーダーボードの上部に名前を掲げた。
ハーフターンして最終組の後ろにつくと、後半1番(パー5)では3W、3Iとつなぎ、ピン右5mのチャンスを作ってイーグル。「相性が良い。初日も2日目も(2打目は)3Iだった。3Iを打てば乗るね(笑)。唯一、セカンドを打ちやすいホールになっている」。その後、風が吹き始めて「まったく別物のコースになった」と2ボギーを喫したが、最終9番で残り98ydをSWでピンそば10cmにつけてバーディで締めくくった。
前日までは「アイアンショットが全然ダメ。距離感が合わない」と自身の状態を探りながら、「予選だけは絶対通らなくちゃいけなかった」と結果にもこだわった。今大会前に欧州ツアーのメンバーになったことで、「ポイントのことがあるから」と来季のシード獲得への思いも増した。アップダウンの激しい今週のコースは、平らなライからショットを打てるケースが少ない。4月、オーガスタナショナルGCでの「マスターズ」に向けても「良い練習になると思う」という。
スコアの伸ばし合いが予想される最終日も、「丁寧に攻める」ことをテーマに挙げた。「ガツガツ…というよりはね。ここもアプローチをショートサイドに外すと難しい。順目から行くと速いから、(グリーンを外しても)アプローチで逆目のラインが残るように。そういうホールで攻めていきたい」。絶好のチャンスにも、分析への冷静さが際立った。(マレーシア・シャーアラム/桂川洋一)