2013年 アブダビHSBCゴルフ選手権

マナッセロとのプロアマラウンド、当選者の模様/アブダビレポート(1)

2013/01/16 22:10
風が強かったが、後半はドライバーショットの調子も尻上がり!マナッセロからも「ナイスショット!」の声が。

急成長を続ける中東UAEのアブダビで、世界トップのプロと一緒にプレーする機会が当たる。直前での告知となってしまった今回のプレゼント企画だったが、千通を超える応募の中から当選した福岡市在住の藤沢美紀さんが、「アブダビHSBC選手権」の水曜日、イタリアの若き天才、マッテオ・マナッセロとのプロアマ戦出場を果たした。

過去、ハワイ、シンガポール、韓国などでプレーした経験があるという藤沢さんだが、UAEは初めての場所。例年より気温が低いというアブダビの天候は、砂漠にジリジリと照りつける太陽をイメージしていると、意外なほどに寒く感じる。朝晩は長袖シャツか薄手のセーターが必須。日中も、日が出ていれば暑く感じるが、曇っていると肌寒い。しかし、ゴルフをする上では、雨も降らず、絶好のコンディションと言えるだろう。

「どうなることかと思いましたが、終わってみると楽しかった。パターを褒められた時は、ゴルフをやっていて良かったなと思いました。是非またプレーしたい!」と藤沢さん。

19歳のマナッセロは、こちらから話しかけると気軽に写真撮影やサインにも応じてくれてとてもフレンドリー。同伴競技者は、同じくコンペティションで優勝してその賞品で今回の参加権を勝ち取ったというイギリスからの男性ら。和気藹々とした中で、18ホールのプレーを楽しんでいた。

ゴルフキャリア10年を超える藤沢さんは、今では年間に50ラウンドはこなすという本格派。以前にバレーボールをやっていたこともあり、「やるからにはとことんやりたい」と、競技にも出場して、ゴルフライフを楽しんでいる。

「砂漠の中と思えないくらい、綺麗に手入れされていたので感動しました」と、コースの仕上がり具合にも感嘆する。昨日は市内観光を楽しみ、明日は大会本戦を観戦してから、再び市内へと繰り出すなど、アブダビでのゴルフ観光をとことん満喫する予定だ。

好青年のマッテオ・マナセロ。当選者の藤沢さんにとっても、貴重な思い出となったことだろう。

また、この日一緒にラウンドしたマナッセロからは、欧州ツアーに関してこんなコメントが。「ヨーロピアンツアーはとても競争が激しいし、良いプレーヤーがたくさんいる。それにみんなフレンドリーだし、毎週素晴らしいチャレンジがある。だから、これだけ成長してきたんだと思う」。

さらに、アマチュアゴルファーへのアドバイスを求めると、「とにかくたくさん練習すること。それと、“忍耐”。ゴルフは少しずつしか進歩しないし、何かを得るには時間が掛かるから、とにかく忍耐が大事だね」と、さすがは最年少記録を更新し続ける19歳。すでに達観したかのような助言で締めてくれた。(UAEアブダビ/今岡涼太)

2013年 アブダビHSBCゴルフ選手権