2024年 ヒーローインディアンオープン

青木功、松山英樹…欧州ツアーと日本勢の軌跡

2024/03/31 20:51
後続に2打差をつけて優勝した青木功。当時40歳(David Cannon Getty Images)

◇欧州男子◇ヒーローインディアンオープン 最終日(31日)◇DLF G&CC(インド)◇7416yd(パー72)

中島啓太が日本勢5人目の欧州ツアー優勝を飾った。日本勢初優勝は1983年、イングランド開催の「パナソニック欧州オープン」での青木功。今回の中島と同様、初日から首位を守り切る“完全優勝”だった。

2人目は松山英樹で、同ツアーを兼ねた2016年「WGC HSBCチャンピオンズ」(中国)、17年「WGC ブリヂストン招待」、21年「マスターズ」(いずれも米国)を制した。

3人目は久常涼で、欧州ツアー参戦1年目の23年9月「カズーオープンdeフランス」を制した。米ツアー出場権が得られる年間ポイントランキングのトップ10(有資格者を除く)にも入り、日本勢で初の欧州ツアー新人王にも輝いている。

4人目は星野陸也で、今年2月「コマーシャルバンク カタール・マスターズ」を制した。

友利勝良が欧州ツアー参戦の草分け的存在※写真は2003年「全英オープン」

日本勢と欧州ツアーの関係性を振り返ると、友利勝良がパイオニア的存在。1997年から4シーズンにフル参戦し、最高位は99年「サラゼン・ワールドオープン」2位だった。

その後、佐藤信人が2004年から2シーズン参戦し、最高位は04年「カタール・マスターズ」での2位。谷原秀人が17年から3シーズン参戦し、17年「BMW PGA選手権」と18年「KLMオープン」で3位に入った。宮里優作も18年から2シーズン参戦した。

現在のメンバーでは19年から参戦中の川村昌弘が最も古株で、同年「ヒーローインディアンオープン」、2020年「アフロディーテ ヒルズ キプロスショーダウン」で2位に入っている。

欧州ツアーは2022年にアラブ首長国連邦(UAE)の港湾企業大手「DPワールド」を冠スポンサーに迎え、「DPワールドツアー」に名称が変更された。

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