2020年 ASIスコットランドオープン

「カーヌスティの悲劇」の勝者 ローリーがシニア専念へ

2020/10/03 11:17
ポール・ローリーはレギュラーツアーからの撤退を表明(Ross Parker/SNS Group via Getty Images)

◇欧州男子◇ASIスコットランドオープン 2日目(2日)◇ルネサンスクラブ (スコットランド)◇7343yd(パー71)

予選落ちを喫した51歳のポール・ローリー(スコットランド)が、主戦場としてきた欧州のレギュラーツアーから今大会で退くことを明らかにした。初参戦の1992年から620試合に出場し通算8勝。今後はシニアツアーに専念する。

近年は椎間板ヘルニアに苦しみ、直近3シーズンで決勝ラウンドを戦ったのは4試合だけ。ツアーの公式サイトに「レジェンズツアー(シニアツアー)に出るのは楽しみ。この4年はレギュラーツアーのレベルでは戦えるとはもう思えなくなった。戦えなくなったらプレーしないと前から言ってきた」と記し、「腰も悪くて思うようなボールが打てない。それでもやってきたことを本当に幸せに思う」と潔く第一線を退く意思を示した。

キャリアのハイライトは「カーヌスティの悲劇」で知られる1999年の「全英オープン」。最終日、最終ホールで3打のリードを失ったジャン・バンデベルデ(フランス)を、ジャスティン・レナードを交えたプレーオフで下し、地元でメジャー優勝を達成した。

これからも歴代優勝者の資格で出場可能な「全英」のみ、レギュラーツアーに出場するという。

2020年 ASIスコットランドオープン