2019年 WGCデルマッチプレー

「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」で知っておくべき5つのこと

2019/03/26 16:17
世界ランク1位のダスティン・ジョンソンが栄冠を狙う(※画像は2019年のWGCメキシコ選手権)

今週はテキサス州オースティンにて2019年シーズンの世界ゴルフ選手権第2戦が開催される。このマッチプレーの戦いについて知っておくべき5つの事柄は次の通りである。

DJとWGC

ダスティン・ジョンソンは2017年に「WGCメキシコ選手権」と「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」で達成したWGC2連勝の再現を狙っている。
当時、米国のジョンソンは3週空いた状況でこの連勝を成し遂げており、今季は5週明けた状態で2度目の連勝へ向け、ポールポジションにつけている。
オースティンでジョンソンが優勝すると、同一選手によるWGCでの連勝は7度目の快挙となる。これまでは、ジョンソン(17年の「WGCメキシコ選手権」と「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」)とタイガー・ウッズ(13年の「WGCキャデラック選手権」と「WGCブリヂストンインビテーショナル」、07年の「WGC CA選手権」と「WGCブリヂストンインビテーショナル」、06年の「WGCブリヂストンインビテーショナル」と「WGCアメリカンエキスプレス選手権」、05年の「WGCファイアストンインビテーショナル」と「WGCアメリカンエキスプレス選手権」、1999年の「WGC NECインビテーショナル」と「WGCアメリカンエキスプレス選手権」)がWGCでの連勝を達成している。

マッチプレーの熱狂

1年前に「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」を制覇したバッバ・ワトソンは、その際に新記録を達成した。大会が18ホールのマッチとなった2011年以降、それまで決勝で最も差をつけて優勝したのは2016年に5&4でルイ・ウーストハイゼンを下したジェイソン・デイだったが、昨年ワトソンは決勝でケビン・キズナーを7&6で下して大会を制覇したのである。
また、昨年決勝進出を果たしたキズナーは、準決勝でアレックス・ノレンと対戦した際、フロントナインだけで両者合わせて9バーディを奪う熱戦を繰り広げ、結局19ホール目で米国のキズナーが勝利を収めた。このマッチでノレンは3番から7番にかけて5連続バーディを奪い、キズナーも3番から6番にかけて4連続バーディを奪った。

すばらしきオースティン

オースティンCCは2016年に初めて「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」の開催コースとなった。また、このとき初めてヨーロピアンツアーの大会が米国のテキサス州で開催された。
なお、オースティンCCはこのマッチプレーの大会が開催された6つ目のコースである。これまで同大会は、ラコスタR&S(1999~2000年、2002~06年)、メトロポリタンGC(2001年)、ザ・ギャラリー・アット・ダブマウンテン(2007~08年、2013~14年)、リッツカールトンGC(2009~12年)、TPCハーディングパーク(2015年)、そしてオースティンCC(2016~18年)で開催されてきた。

下馬評

先月、サウジアラビアで初めてヨーロピアンツアーのレギュラーイベントを制覇し、更にWGC6勝目を挙げたダスティン・ジョンソンは、好調そのままにオースティンCCでも力強いパフォーマンスを見せることだろう。
「プレーヤーズ選手権」を制覇したロリー・マキロイにもWGC3勝目へ向け注目が集まる。2014年の「WGCブリヂストンインビテーショナル」でWGC初制覇を遂げた北アイルランドのマキロイは、15年の「WGCキャデラックマッチプレー」でWGC2勝目を挙げた。

グループリーグ方式

「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」でグループリーグ方式が導入されるのは、今回で5回目となる。以前、大会はトーナメント方式で開催されていたが、2015年よりグループリーグ方式が導入されたことで、初戦での敗戦がWGCからの敗退を意味しなくなり、大会は更なる盛り上がりを見せるようになった。
64人で構成されるフィールドは、4人16組に分けられ、最初の3日間はグループリーグの総当たり戦が行われる。その後、各グループで首位になった選手が、週末の決勝トーナメントへと駒を進める。

2019年 WGCデルマッチプレー