ジャイアントキリングを目論む欧州ツアーの初出場組
マシュー・フィッツパトリックは今週開催の「WGCデルマッチプレー」で大会デビューを果たす7人のヨーロピアンツアーメンバーの1人である。イングランド出身の彼は、既に世界最高峰の選手たちを相手に大番狂わせを演じることに思いを巡らせている。
世界44位のフィッツパトリックは、今年9月にヘイゼルタインナショナルで開催される「ライダーカップ」の代表入りを目指しており、今週は彼の持つマッチプレーの技量を見せつける最高の機会であると確信している。
「ちょっとしたジャイアントキリングを披露するいいチャンスかもしれないですね」と21歳のフィッツパトリック。テキサス州のオースティンCCで練習を終えた彼は、「そうなればいいですし、『ライダーカップ』へ向けた弾みになりますね」と述べた。
「マッチプレーは大好きなんですよ。プロレベルでは72ホールのストロークプレーばかりなので、別の形式でやるのはいいものですね」。
「僕のゴルフに対するアプローチは、自分で意識的に考えたものではないんです。アマチュアの頃から培ってきたものですし、経験を重ねれば重ねるほど、色々なシチュエーションに対応できるようになるんです」。
アン・ビョンフン、エミリアーノ・グリージョ、ラッセル・ノックス、デビッド・リングマース、トーマス・ピータース、そしてジャコ・バンジルが今週ヨーロピアンツアーから大会デビューを果たす残りの6人である。彼らは皆、昨年、大会デビューでいきなり3位に入ったダニー・ウィレットをイメージすることになるだろう。
昨年の「WGC HSBCチャンピオンズ」で既にWGC王者に輝いているノックスは全く気後れすることはなく、「対戦相手を討ち取るくらいの意気込みで戦うんだ」と言う。
「対戦相手に勝てば、別に5オーバーを叩いたって構わないんだ」とノックス。
「始めのうちはコースを相手にプレーしなければならないけれど、終盤へ向け、相手がしくじるようだったら、自分はそうならないよう気を付けないといけないね」。
「もう何年も前からこの大会に出るのを楽しみにしていたんだ。昨年はあと少しというところで出場を逃したんだ。子供の頃はいつもマッチプレーをして育ったものだけど、競技となるともう何年もプレーしていないね。この大会はすごく楽しみにしているんだよ」
南アフリカのバンジルは、「多分、プロになってからは1度もマッチプレーでプレーしていないんじゃないかな。最後にプレーしたのは随分と前のことだから、面白いことになるだろうね」と述べた。
「いつだって、アメリカへ来て、世界最高の選手たちとWGCの大会でプレーするのはすばらしいことだから、本当に楽しみにしているんだ」。
「フィールドには65人のトップクラスのプレーヤーが揃っているんだから、どういう組み合わせになろうと、そんなに違いはないと思うよ」。
「誰と同じグループになろうとも、僕はすごくいいプレーをしなければいけないのだからね」。
「今は良いプレーができているし、今季初めのゆっくりとしたスタートからペースも上がってきたからね」。