2015年 WGCキャデラック選手権

エースを決めたホームズが大差で首位快走

2015/03/08 11:36
ホームズは一度は失ったリードを再びひろげて単独首位を守った(Sam Greenwood/Getty Images)

「WGCキャデラック選手権」は3日目を終え、この日ホールインワンを達成したJ.B.ホームズが5打差の首位で最終日に突入する展開となった。

土曜日、パー3の4番で最初にホールインワンを達成したのはダスティン・ジョンソンだった。207ydを7Iの素晴らしい一打でホールアウトし、ボギーを叩いた2番でのつまずきをみごとな形で取り戻した。

驚くべきことに、2組後をラウンドしていた前日首位のホームズも、ホールインワンの祭典をほとんど同じ形で再現してみせた。ジョンソンと同じ番手で放ったホームズのショットはピンの手前6mに着地し、完璧な速度で転がりながらカップへと吸い込まれた。

これにより、ホームズはこの大会で初めての5打差のアドバンテージを手にするも、その後は7番と12番でボギーを叩き、ジョンソンがバーディを3つ奪ったため、一時は2位との差が1ストロークまで縮まった。しかし、ここからホームズがみごとな応戦を見せた。

32歳のホームズは14、15、16、17番と4連続バーディを奪い、18番こそボギーとするものの、最終日を「70」でラウンドした。通算11アンダーとして、ジョンソンと、最終ホールでバンカーからのチップインバーディを奪ってこの日のラウンドを「70」とした「マスターズ」2勝のバッバ・ワトソンに5打差をつけて最終日へ臨むこととなった。

「とても楽しかったね」と米PGAツアー3勝のホームズ。「素晴らしいときを過ごせたし、ただ難しいゴルフコースを楽しむことができたし、挑戦をエンジョイできたよ。間違いなくハードではあったけれどね」。

「このコースでは自分に見合った考え方をしなくてはならない。ここはまさにショット巧者向きのゴルフコースと言えるからね」

「明日はコントロールすべきことをコントロールし、自分のルーティーンをこなし、楽しむようにして、その上で起こることは、もう仕方がないよね」

ジョンソンはホールインワンを含む「69」で2位につけた(Sam Greenwood/Getty Images)

6カ月の戦線離脱から復帰して3戦目を戦うジョンソンは、自身のホールインワンについて「ピンを狙いにいったわけではないんだ。ほんの少しプッシュしたけれど、見ての通り良いショットだったし、幸運にもそのまま転がって入ってくれたね」と述べた。

「あといくつかバーディを決めているべきだったけれど、このコースはタフだから、明日は早くからJBにプレッシャーをかけることができれば、まだどうなるか分からないよ」

欧州勢トップのヘンリック・ステンソンは通算4アンダーで、かつての「全英オープン」王者ルイ・ウーストハイゼンと並んでおり、さらに1打差でリー・ウェストウッドセルヒオ・ガルシアがつけている。

50回目の世界ゴルフ選手権出場となったウェストウッドは、3日目を6バーディ、4ボギーでラウンドし「『70』はとても良いスコアだと思うよ。いくつかミスをしてしまった。良いショットをたくさん打ったけれど、そのうちいくつかには、報いることができなかったね」と述べた。

「今はとにかくこの調子を維持しようと努めているんだ。あと2カ月で42になるけれど、まだフィットしていると感じているし、フレッシュだし、精神的にもシャープだし、プレーすることに熱意を持っているんだ。朝、起きてから練習へ向かい、自分のゴルフに取り組むことを楽しめているうちは、やめなきゃいけない理由はどこにもないよね」

世界ナンバーワンのロリー・マキロイは3日目を「72」でラウンドし、首位から10打差の12位タイで最終日をスタートする。

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