ファーガソンに魅了された欧州の精鋭
ロリー・マキロイは、火曜日の夜に前マンチェスター・ユナイテッド監督のサー・アレックス・ファーガソンが、「ライダーカップ」欧州代表チームに語った言葉を夢見心地で聞いたと明かした。
ホームチームのキャプテンであるポール・マッギンリーによりグレンイーグルスに招待されたファーガソンの言葉を、特に“赤い悪魔(マンチェスター・ユナイテッドの愛称)”のファンであるロリー・マキロイは興奮しながら聞いたのだ。
「マンチェスター・ユナイテッドのファンである僕にとって、これは今週これまでのところのハイライトだね」と全英王者のマキロイ。彼は今年、オールド・トラッフォード(マンチェスター・ユナイテッドのホームスタジアム)でクラレットジャグをお披露目している。
「ただ座ってファーガソンを見ているだけで、目を離せなかったよ。一種のトランス状態で聞いていて、これは長年、彼がマンチェスター・ユナイテッドの選手たちに言い聞かせてきたようなことなんじゃないかと考えたんだ」
「彼はこれまで経験した大きな試合や指導してきた選手たちの話をいくつかしてくれた。最高の夜だったね。あの場にいられたのはとてもクールな体験だったよ」
マキロイは、アンチ・マンチェスター・ユナイテッド・の選手はその旨を公言しなければならなかったと冗談を言い、こう続けた。「とても有意義だった。質問して色々なことを聞けたし、彼の考えは、チームとして成功を収める上での鍵だったからね」
「彼は話すとき、インスピレーションを与える人になる。彼は権威に満ちていて、部屋は静まり返り、皆が耳を傾けるんだ」
ファーガソンから大勢の観衆の前でプレーすることに対するアドバイスがあったかどうかについて、25歳のマキロイは「特に観衆についての話はなかったよ。僕らも毎週、大観衆の前でプレーしているわけだからね」と述べた。
「ユナイテッドは明らかに本命だったし、彼が監督だった頃オールド・トラッフォードは難攻不落の城のようだった。あそこを訪れるチームは、ユナイテッドとの厳しい戦いを強いられた。彼はそうしたことにも触れていたね。僕らもしっかりとした理由があって若干本命視されている。ぼくらは本命視されるにふさわしいんだ。僕らは今年、良いプレーをした。僕らはそれを謙そんして敬遠すべきじゃない。ちゃんと自分のものとして包含しないといけないね」
スポーツ界の著名人が、ライダーカップの代表チームに招かれて話をするのはしきたりになっているが、マキロイが最も鮮明に覚えているのは2010年にケルティックマナーリゾートで、テレビ電話越しに聞いたセベ・バレステロスの話だという。
マキロイは「こういうのは助けになる。全体図の中の細部に過ぎないけれど、こうした話があのトロフィーを獲得する上で必要な0.5パーセント、あるいは1パーセントの助けになるんだ」と加えた。
レアル・マドリーのファンであるセルヒオ・ガルシアは、自身がそこまでファーガソンのファンでないことを認めつつも「スポーツの世界で、あれだけ長い期間にわたって高いレベルでパフォーマンスを持続した人の話を聞けるというのは、彼らの頭の中がどうなっているのかを覗くようで、いつだって興味深い経験になると思う」と述べた。
「本当にすごく興味深かったし、他の皆もそうだと思うけれど、彼のことを少しだけ良く知ることができ、話を聞けて良かったと思う」
セルティック・ファンのスティーブン・ギャラハーは、かつて同チームを率いたマーティン・オニールから幸運を祈るメッセージが届いたことを明かしつつ、ファーガソンにも魅了されたと語った。
「彼は偉大だと思った」とギャラハー。「30分ほど話をした後、僕らがいくつか質問をしたのだけど、とても率直でオープンな人だった。彼の話には間違いなく、ためになる要素があった。チームとして学ぶべきことだけでなく、今後、自分が前進していく上での糧としてね」
「彼が自信にあふれた人物だというのは知っていたけれど、話を聞いて、なぜ選手たちがあそこまで彼を尊敬するのかが分かったよ。サッカーに対する情熱や、彼がいかにサッカーを愛していて、いかに戦術や試合を愛しているのかうかがい知ることができた」
「引退したので、それが少し恋しいと話していたよ。でも、とにかくあの人は僕にとって伝説の人物だ」