帰省でマキロイが取り戻したもの
2度のメジャー優勝を誇るロリー・マキロイが故郷の北アイルランドで友人と時をともにし、ゴルフへの愛情を再確認できた1週間のオフを経て、ベストな状態で「WGCブリヂストンインビテーショナル」に臨む。
2週間前の「全英オープン」で予選落ちした24歳のマキロイは、未だに今季の初勝利を模索している。しかし今週の会場であるファイアーストーンカントリークラブは過去3シーズン連続でトップ10フィニッシュを果たしている相性の良いコースだ。
昨年、彼はこの大会で5位タイに入り、勢いそのままに翌週の「全米プロゴルフ選手権」で優勝を飾った。そして彼は今週の大会で昨年のような良い流れを掴みたいと願っている。
「地元で友人たちとゴルフをしたよ。ただプレーすることを楽しむことができてとても良い時間だったよ」と世界ランキング3位のマキロイ。「僕が育ったコースに出て純粋にゴルフを楽しんだんだ」。
「そうすることで、僕はなんのためにゴルフをするのか、と自覚することができるんだ。なぜゴルフを始めたのかってね。そしてその答えは、僕はゴルフが大好きだから、なんだ。若い頃はコースに出るためなら何でもしたよ。共に育った友人たちとプレーすることができたことはとても良かった。自分を取り戻せた気分だ」。
予選2日間を7400ヤード(パー70)の南コースで米国のブラント・スネデカーと共に回るマキロイは言う。「このコースは良いプレーができる気がするコースだよ」。
「昨年ここでできたことが再びできれば、今季最後のメジャートーナメントに向けて良い状態に持っていけると思う」。
「今回も昨年と全く同じスケジュールで動いているよ。月曜日にここに入って、火曜日と水曜日に練習ラウンドを回った」。
「また、昨年同様にこの数日間、デイブ・ストックトンととても良い時間を過ごせた。準備は昨年と同じようにできている。ただ違うところは、今回のほうが昨年よりも良い状態で大会に臨めるというところさ」。
「昨年僕は自分のゴルフの答えを求めていた。そしてようやく、ただ純粋にゴルフをプレーするのみ、という答えにたどり着いたんだ。昨年の僕は技術的な側面に固執し過ぎていた。でも必要だったのは、ただコースに出て自分のゴルフをするのみ、ということだったんだ。そして言うまでもなくそれがうまく行って良い結果が出せたんだ」。
昨年の自分のゴルフをどう振り返るか、と問われたマキロイは、いつも通りの誠実な自己評価で返答した。
「浮きつ沈みつ、だね。」と。「ある週は素晴らしい出来で、素晴らしい優勝を飾った。でも全く平均的な週もあったよ。でも、どんなことにおいても、常に浮き沈みはあるものさ」。
「これまで僕の高みはどこまでも高く、そして沈み始めるとどこまでも深いところまで沈んでいた。大切なのは全てのことをもう少し安定させることだね」。