2018年 KLMオープン

「KLMオープン」で知っておくべき5つのこと

2018/09/12 11:45
セベ・バレステロスが1976年に初優勝を遂げた大会が今年も開幕。※写真は13年のボルボワールドマッチプレー選手権 (Getty Images)

開幕を目前に控えた第99回「KLMオープン」について知っておくべき5つの事柄は次の通りである。

99回目

1912年に第1回大会が開催された「KLMオープン」は、ヨーロピアンツアー屈指の長い歴史を誇る大会として、今年は99回目の開催を迎える。

1972年のヨーロピアンツアー初年度からこれまで毎年欠かさず開催されてきたのは、同大会に加え、「全英オープン」、「フランスオープン」、「イタリアオープン」、「ヨーロピアンマスターズ」、そして「BMW PGA選手権」の6大会のみである。

これまでオランダの地では、ジョン・ジェイコブス(1957年)、セベ・バレステロス(1976、1980、1986年)、ベルンハルト・ランガー(1984、1992、2001年)、ホセ・マリア・オラサバル(1989年)、コリン・モンゴメリー(1993年)、ミゲル・アンヘル・ヒメネス(1994年)、そしてリー・ウェストウッド(1999年)といった名だたる名手たちが優勝を遂げてきた。

セベの初優勝

バレステロスは1976年にオランダでヨーロピアンツアー初優勝を果たした。わずか19歳121日にして、スペインの麒麟児は初出場の大会で2位に8ストロークの大差をつけて優勝を飾ったのである。その後、30年間に及ぶキャリアにおいてバレステロスは更に49勝を積み上げており、彼によるヨーロピアンツアー50勝は未だ破られていない歴代最多勝記録となっている。

タイトル防衛を目指すワッテル

現「KLMオープン」王者のロマン・ワッテルは、1年前にヨーロピアンツアー初制覇を遂げた地である、ザ・ダッチに温かい思い出とともに帰ってくる。

フランスのワッテルがタイトル防衛に成功すると、大会がヨーロピアンツアーに組み込まれた1972年以降では、ボブ・バイマン(1977、78年)に次ぐ2人目の「KLMオープン連覇」となる。

華麗なる7人の刺客

ワッテルは今週、大会制覇を経験している次の7選手の挑戦を受けることになる。
ウェストウッド(1999年)、ゴンサロ・フェルナンデスカスターニョ(2005年)、サイモン・ダイソン(2006、2009、2011年)、ロス・フィッシャー(2007年)、マルティン・カイマー(2010年)、ピーター・ハンソン(2012年)。

3年連続ダッチ開催

2016年の初登場以降、大会開催コースとなっているザ・ダッチはヨーロピアンツアーにおいて大きな印象を残しており、今年も3年連続で「KLMオープン」を開催する。

一流コースで形成されるヨーロピアンツアー・デスティネイションのメンバーであるザ・ダッチのチャンピオンシップコースは、2010年「ライダーカップ」でキャプテンとして欧州代表を勝利に導いたコリン・モンゴメリーとヨーロピアンゴルフデザインの共同設計であり、2011年に開場した。

ドラマチックで起伏に飛んだ地形は壮観であり、転がりの良いフェアウェイとハリエニシダの茂ったリンクス風のマウンドはこれまでテレビカメラにも収められてきた。

パー71のこのコースでは、12ホールでウォーターハザードが絡んでおり、大きなグリーンは多数のエキサイティングなピンポジションの選択肢を与える。荘厳なクラブハウスと豪華な練習施設も特筆に値するザ・ダッチは、今でもなおオランダ随一のコースという評価を高めている。

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