初日のザ・グローブは4人が首位を分け合う展開に
「ブリティッシュマスターズ」は初日を終え、イングランドのトミー・フリートウッドを含む4人が首位で並ぶ展開となった。
木曜のラウンドは、早い時間で回ったマーク・ウォーレンとミッコ・イロネンは5アンダーとしてクラブハウスターゲットを設定すると、午後にラウンドしたフリートウッドとリチャード・スターンがこれに並んだ。
首位に1打差の5位タイには、初日を「67」でラウンドしたフリートウッドの同胞のリー・スラッテリー、デービッド・ホーシー、リー・ウェストウッド、ジェームス・モリソン、アンドリュー・ジョンストンとリチャード・ブランド、そしてスウェーデンのアレックス・ノレンがつけている。
フリートウッドは出だし2ホールでバーディを奪う理想的なスタートを切った。
25歳のフリートウッドは8番でもバーディを奪い、前半を「32」として後半へ折り返した。
12番で3mのパットをねじ込む見事なパーセーブを見せたフリートウッドは、15番で短いバーディパットを沈め、クラブハウスリーダーに1ストロークと迫った。
そして、彼は最終ホールでバーディを奪い、ノーボギーの「66」でこの日のラウンドを終えたのである。
フリートウッドは、ハートフォードシャーの寒い10月の一日に見せた自身のパフォーマンスに喜びを見せた。
「午後には風が出て、最後は寒くなったけど、今日は外に出た瞬間からタフな一日になるのは明らかなところだったからね」とフリートウッド。
「チャンスを最大限に活かさないとね。今日はショットがとても良かった。ほとんどミスをしなかったし、パットも良かった。打てば打った数だけパットの感触が良いという一日で、全体的に見れば今日の5アンダーは最高のスコアだよ」。
10番からスタートしたスターンは、13番、16番、そして18番でバーディを奪い、フロントナインを「33」とした。
先週の「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」で2位タイに入った南アフリカのスターンは、1番と2番で連続バーディを奪うと、その後の7ホールをパーとしてラウンドを終えた。
「ティからグリーンにかけてのプレーは、多分今年一番の出来だった。たくさんのチャンスを作り出すことができたし、とにかくあれだけ自在にボールをコントロールできたので良い心持ちがするね」。
同じく10番から出た朝スタートのウォーレンは、スタートホールでバーディを奪うと、13番と16番でもバーディを奪い、前半を「33」とした。
35歳のウォーレンは、パー5の1番で2打目をピンそば30cmにつける美技を見せ、見事なバックナイン序盤でイーグルを奪って首位に躍り出た。
その後、ウォーレンは3番で6mのバーディパットを沈め、6アンダーとして後続に2打差をつけた。
続く5ホールを危なげなくパーとしたウォーレンは、9番でこの日唯一のボギーを叩き、5アンダーに落としてこの日のラウンドを終えた。
先週のスコットランドでの好成績で、すでに来季のシード権を確定させているウォーレン。「ラウンド中、ストレスを感じることは一切なかったので、楽しいゴルフだった」と述べた。
「(先週で既にシード権を確保したので)ボギーはそこまで大したことではなかった。シード権を確保しようとするシチュエーションに身を投じるのはタフなものだからね」。
「厳しかった夏場を経て、先週は上手くまとめることができたので、それが今後の自信の促進につながると思っていた。だから、その自信を今日につなげることができたし、残りの3日間にもつながればいいね」。
イロネンはフロントナインでイーグルとバーディを奪い、前半を「32」とする力強いスタートを切った。
10番でバーディを奪ったイロネンは、続く11番でボギーを叩くも、16番と18番をバーディとしてラウンドを締めくくった。
初日を終え、イロネンは「完璧なスタートだった。フロントナインでは最高のゴルフができた」と振り返った。
「ラウンドの中盤で、何となくリズムを失ってしまったけど、しっかり盛り返して16番と18番でバーディが奪えたのは良かった」。
先週優勝のティレル・ハットンは首位と2打差の3アンダーとし、9人が並ぶ12位タイにつけている。