スイスでピーク時の好調を取り戻したいウィレット
ダニー・ウィレットは、絶景のクランスシュルシエレで2016年シーズン最初のタイトル防衛に臨むことにより、「マスターズ」を制し、「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走る原動力となったピーク時の好調を取り戻せればと考えている。
この大会は同一コースで連続して開催されている大会として、「マスターズ」に次ぐ史上2番目の長い歴史を誇っているだけに、28歳のウィレットがグリーンジャケットを手に戻ってくるのは、ある意味、理に適っていると言える。
昨年、イングランドの同胞のマシュー・フィッツパトリックに1打差をつけて勝利したウィレットは、自身、ツアーで最高の大会の一つと考えている大会でのタイトル防衛の機会を享受している。
「この週は大好きなんだ」とヨーロピアンツアーで5勝を挙げているシェフィールド出身のウィレット。「確か、これで6年連続して出場しているけれど、ここに帰ってくるのはいつだってすばらしいね。山道を車で登ってきて、看板が見えてくると、いつも特別な感じがするんだ」。
「ものすごい12ヶ月だったけれど、ここでの勝利が欧州で始まった僕の進撃のきっかけとなったんだ。『全英オープン』で6位となり、ここで優勝したのだけど、それからは後ろを振り返ることなく突っ走ってきたね」。
「残念ながら(昨季の)『レース・トゥ・ドバイ』は2位に終わったけれど、今年はドバイで勝って、その後『マスターズ』でも勝ったからね」。
「最高の12ヶ月だったけれど、ここ2、3ヶ月はゴルフの状態がそこまで良くないので、良い状態に戻そうとしているところなんだ。とてもハードに練習しているし、心地良いと感じられる自分の好きな場所へ帰ってくることで、いい1週間を送ることができればと思っているよ」。
「オメガヨーロピアンマスターズ」は、有名なクランモンタナの村に溢れる歓迎ムード、スイスアルプスの息を呑む絶景、そして良質のワインのように熟成したコースから、ヨーロピアンツアーでも指折りの大会として知られる。
他の多くの選手がそうであるのように、ウィレットもこの大会はプレーヤーにとって楽しまずにはいられない独特な大会であると感じており、トリッキーなコースが提示する挑戦を楽しみにしている。
「(この大会の雰囲気は)世界のどこのツアーにもないものなんだ。僕らは標高1300メートルのクランモンタナにいて、すばらしいレストランと楽しいゴルフコースがあるわけだからね。少し前にセベが改修し、コースは天気次第で、通算スコアが25アンダーから15アンダーくらいに下がったんだ。ヨーロピアンツアーの関係者に訊いたなら、皆、この大会は絶対に逃したくないと口を揃えるはずだよ」。
「ここ数年でいくつか変更されたんだ。数ホールのグリーンがフラットになり、数ホールのパー3では高低差がそこまでなくなった。ウォーターハザードが効いているホールが増えたけれど、ここは僕が地元でプレーするコースにとても似ているね」。
「木々があって狭いし、グリーンはとても小さいから、フェアウェイやグリーンを捉える回数を多くしなければならないのだけど、それができればそこまで遠い長いパットは残らないからね。ウェッジを使う機会も多いんだ」。
「地元のコースにとても似ているので、すぐにこのコースに順応することができたんだと思う。大会全体を楽しむことができるので、リラックスしていいゴルフがプレーできるんだと思うんだ」。