2016年 アバディーンアセットマネジメント ポール・ローリーマッチプレー

勝利に求められるもの プロが語るマッチプレーの極意

2016/08/04 08:14
マッチプレー巧者たちの戦略は?(Ross Kinnaird/Getty Images) ※画像は15年「BMW PGA選手権」

今週の「アバディーンアセットマネジメント ポール・ローリーマッチプレー」では、出場するトッププロたちが普段は披露する機会の少ないマッチプレーの腕前を見せてくれる。そこで、我々はここアーチャーフィールドでプレーする選手たちから、マッチプレーの極意を聞き出すことにした。

トップバッターはトミー・フリートウッドだ。彼は昨年の「WGCキャデラックマッチプレー」で、ベスト16でブランデン・グレースを下し、準々決勝進出を果たしている。

「マッチプレーとなると、人は我を忘れてバーディを奪いに行くようになると思う。ダブルボギーを叩くことを気にすることなく、全てのティから全力で打っていくんだよ」。

「僕はというと、どのホールでもインプレーに留め、相手にプレッシャーをかけるやり方で、長いこと上手くやっていけているね。僕はこれまでいつだってマッチプレーをエンジョイしてきたよ。ダボやトリを叩いても、1ホールのことに過ぎないと思えることで気が安らぐけれど、僕にとってはどのホールも獲れる可能性を残すことが重要なんだ」。

「常に可能性を残すことができれば、結果的に幾つか良いホールにすることができるし、幾つかバーディを奪うこともできる。幾つかホールを奪って、有利な立場で試合を進め、上手く行けば試合に勝つことができるんだ」。

世界中を見渡しても、自らを「全米アマチュア選手権」王者であると喧伝できる人間の数は限られているが、今年の「ライダーカップ」の舞台となるヘイゼルタインGCで開催された2006年大会を制したリッチー・ラムゼイは、名誉あるマッチプレーの大会を制することでどれだけ良い心持ちになれるかを知っている一人である。

「自分のゴルフで勝つ、というのが始め方としてはいいんじゃないかな。多くの人は相手との勝負を意識し過ぎるから、とにかく自分のゴルフをプレーすることに徹するんだよ。僕は、コースに沿うプレーをするとベストのゴルフがプレーできると思うんだ」。

「相手がティからどんな球を打つか気にし過ぎないことだね。特にアイアンで打つのか、ドライバーで打つのか、ということにはね。自分のゴルフに最も適したショットを選択すべきなんだ。そして安定感を維持することを心掛ける。自分が負けないようにプレーするのではなく、相手に勝たなくてはいけないというプレーをさせるべきなんだ」。

「グリーンを外したときは、とにかく手段を尽くして寄せワンを狙うんだ。パーを獲れば相手はバーディが必要になるわけだからね。そして、まだ何が起こるか分からないと信じ続けることが大切だね。劣勢に立たされていても、最後の何ホールかを連取して勝つ可能性はあるわけだから、序盤でリードされても気にかけないことだよ。試合の終盤が最も重要なんだからね」。

「戦い続けること。最後まで110パーセントの力を出し切ることだね」。

2010年にケルティックマナーリゾートで開催された「ライダーカップ」に出場したエドアルド・モリナリも、同大会特有のプレッシャーやドラマを味わった選手の一人である。マッチプレーに対するアプローチは十人十色。“ドド”の愛称で親しまれる彼は、攻撃的に行くことを勧めた。

「何かアドバイスをするのであれば、普段より少しばかり攻撃的に行けと言いたいね。ミスしたとしても、1ホールを失うだけだからね。その上で、相手のプレーにも目を向けないといけない。狭いホールで相手が木々に打ち込んだ場合、自分はティショットをアイアンで打って、インプレーに留める方が理に適っているからね」。

「最後に贈りたいアドバイスは、ショートゲームに集中せよ、ということだね。マッチプレーでは、ショートゲームが上手で、どこからでも寄せワンを決めたり、重要なパットを決めたりしてフラストレーションを感じさせる選手とプレーするのは、いつでも難しいものだからね。だから、自分自身がショートゲームに秀でたそういう存在になるべきなんだよ」。

2016年 アバディーンアセットマネジメント ポール・ローリーマッチプレー