ロンバードとボーディがオーストリアで首位タイに浮上
「ライオネスオープン」は2日目を終え、ザンダー・ロンバードがバックナインで連続ボギーをたたきながらもなんとか踏ん張って、首位タイに浮上した。
南アフリカのロンバードは通算7アンダーとし、2日目を「69」でラウンドしたグレゴリー・ボーディと並んで首位タイで週末を迎えることになった。
初日首位のアドリアン・オタエギから3打差で2日目を迎えたロンバードは、スタートからの6ホールで4バーディを奪う目覚ましいゴルフを展開して首位に躍り出た。
21歳のロンバードは8番でボギーをたたいたが、直様9番でバーディを奪って盛り返し、「32」で前半を終えた。
ただし、バックナインはロンバードにとって全く違った展開となり、10番と11番をパーとしたが、12番でこの日2つ目のボギーをたたいた。
その後、ロンバードは13番でも3メートルのパーパットを外し、首位の座を明け渡した。
しかし、ロンバードはその後なんとか持ちこたえ、上がり5ホールをパーとしてこの日のスコアを「70」とし、ボーディと首位の座を分け合った。
ロンバードは難しいコンディションのなか、自身のパフォーマンスに満足している。「今日は風でとても残忍なコンディションでしたね。今日のピンポジションでは、クラブ選択がとにかく重要でした。風向きによって、とてもタフでしたね」。
「フロントナインではすばらしいショットが打てていましたが、バックナインでは風の計算ミスでいくつかスコアを落としてしまいました」
「あれはちょっとした3パットと、悪いピッチショットというだけのものでした。それ以外はとても堅調でしたし、週末へ向けこのポジションにいることに満足しています」
「1番では1.8メートルのパットを沈め、2番では3メートルを外しましたが、3番ではすばらしいパーを獲りました。それで勢いに乗ることができ、3連続バーディとなったので、とにかく良いショットを打ってあとはパットを決めるだけの問題でしたね」
首位から4打差で出たフランスのボーディは、2ホール目の11番でボギーをたたき、さらに後退した。
しかし、34歳はそこから見事な巻き返しを見せ、14番と15番で連続バーディを奪うと、その後の3ホールは危なげなくパーとし、前半を「35」として後半へ折り返した。
後半に入り、ショートホールの6番で見事なティショットを放ったボーディは、60センチほどのバーディパットを難なく沈めて通算6アンダーとした。
ボーディは最終の9番ホールでも2打目をピンそば数十センチにつける美技を見せ、バーディフィニッシュで通算7アンダーまでスコアを伸ばした。
「今日もすばらしい一日だった」とボーディ。「また風が吹いたので、午前中は難しかった。風は昨日より強く吹いていたので、昨日より更に難しかったと思う。それだけに、今日の『69』には満足しているし、9番はバーディで上がれて良かったね」。
首位の2人の1打差には5バーディ2ボギー、1ダブルボギーの「71」で2日目をラウンドしたフランスのガリー・スタールがつけている。
通算5アンダーでスペインのボルハ・ビルトが続いており、同胞のオタエギは2日目を2ボギー、1ダブルボギーでラウンドし、通算4アンダーのグループで週末を迎えることとなった。
ディフェンディングチャンピオンのクリス・ウッドは連日の「71」で通算2アンダー。同組でプレーした地元期待のベルント・ヴィースベルガーは初日の「70」に続き、2日目を「74」とし、通算イーブンパーで3日目を迎える。